beacon

敵地でF東京を下した湘南、6戦ぶり勝利で来季のJ1残留が確定

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.17 J1第2ステージ 第14節 F東京1-2湘南 味スタ]

 J1は17日、第2ステージの第14節を行い、味の素スタジアムでは3位のFC東京と9位の湘南ベルマーレが対戦した。試合は2-1でアウェーの湘南が勝利し、J1残留を確定させた。一方、F東京はプレーオフ進出に向けて手痛い第2ステージ4敗目を喫している。

 F東京は3日の広島戦(1-0)から先発を一人変更。MF河野広貴に代えてFWネイサン・バーンズを先発で起用した。対する湘南は、前節の山形戦(0-1)から先発を4人変更。DF坪井慶介に代わってDF遠藤航、MF石川俊輝に代わり、MF藤田征也、FW大槻周平とFW藤田祥史に代わり、出場停止明けのMF永木亮太、FWキリノが先発している。
[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から球際で激しい攻防を見せる両チーム。開始早々にF東京はFW前田遼一が中盤で相手と接触したがプレーに戻った。一方、湘南は10分にDFアンドレ・バイーアが負傷してDF島村毅との交代を強いられる。湘南は3バックの中央にDF遠藤航を移し、島村を右CBに配置した。

 早い時間帯で交代枠を使わざるを得なくなった湘南に対し、F東京は13分にFWネイサン・バーンズが右サイドから折り返したボールをDFがクリアーしたボールをPA内で前田がヘッドで合わせるが、シュートはGK秋元陽太に抑えられた。

 前半35分にはMF菊池大介から縦パスが入ると、FWキリノのマークに付いていたDF森重真人が芝に足を取られて転倒。キリノはドリブルでゴールへ迫ったが、カバーに入ったDF丸山祐市に阻まれてシュートは打てなかった。39分にも湘南はショートCKからMF菊池俊介がヘッドでゴールを狙ったが、ボールは左に逸れて行った。

 前半アディショナルタイム、湘南が先制点を挙げる。距離のある位置からMF永木亮太が低く速いボールのシュートを蹴る。GKブラダ・アブラモフが弾いたボールをFW高山薫が拾ってゴール前に折り返す。これをFW古林将太がゴールに押し込み、湘南が1点を先制した。試合再開直後、F東京は森重が負傷を訴えてDF吉本一謙と交代となり、このまま前半は終了した。

 後半の開始時、F東京はネイサン・バーンズに代えてFW中島翔哉をピッチに送り出した。後半開始から湘南を押し込んだF東京は、後半5分に同点ゴールを挙げる。波状攻撃の中、DF徳永悠平がゴール前に入れたボールをDFがヘッド。流れたボールの先にいたMF東慶悟が胸トラップから右足でシュートを決めて試合を振り出しに戻した。

 7分には湘南も左サイドの高い位置までボールを運び、高山がクロスを入れるが、キリノには合わない。F東京も9分に中島がシュートを放つが、GK秋元に防がれた。互いに好機をつくる中、後半10分に湘南は右サイドから藤田が折り返したボールにゴール前で菊地が合わせ、湘南が再び2-1とリードした。

 湘南は後半15分にキリノを下げて、FW藤田祥史をピッチに送り出した。18分にはF東京も左サイドの高い位置で東がボールを持ち、フォローに入った太田にパス。太田がクロスを入れると中島がゴール前に飛び込んで合わせたが、GK秋元が反応して得点を許さない。同25分にはF東京は橋本に代えてMF三田啓貴を起用して交代枠を使い切った。湘南も31分に古林を下げ、FW大槻周平を投入する。

 F東京は34分に東の横パスを受けた三田が左足でシュートを打つが、DFに当たったボールは左へ外れる。後半44分には左サイドから前田が折り返したボールに高橋が合わせたが、右に外れて行った。4分間のアディショナルタイムでも得点は動かずに試合終了。湘南が6試合ぶりの勝利でJ1残留を確定させた。

(取材・文 河合拓)

TOP