beacon

2点のリードを守れず21位以下が確定も、大分MF為田「最終戦につながる内容はつくれた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.14 J2第41節 大宮3-2大分 NACK]

 J2残留圏内の20位までは勝ち点差「5」。ラスト2節となる第41節で、大分トリニータは勝たなければならない状況下で首位大宮アルディージャのホームに乗り込んだ。

 立ち上がりから大宮にペースを握られたが、カウンターで応酬すると、前半をスコアレスで折り返す。そして迎えた後半4分、FW三平和司がボールをキープして時間をつくると、左サイドを駆け上がったMF松本昌也へスルーパス。単身仕掛けた松本昌はシュートまで持ち込むと、一度はGK加藤順大に阻まれてしまうが、クリアボールがDF大屋翼に当たりオウンゴールを呼び込んだ。さらに、先制点の5分後には、CKからDF若狭大志が追加点。リードを2点に広げた。

 2-0の状況で交代してピッチを後にしたFW伊佐耕平は、チームの重心が後ろになっていたことに嫌な予感を感じていたという。「(自分が)代わる前から(後ろに)引き出していた。千葉戦で追いつかれてしまった嫌なイメージ」。前半に2点のリードを奪いながらも、後半に追いつかれて2-2の引き分けに終わった第37節千葉戦の展開を引き合いに出した伊佐。その通りに追いつかれてしまうと、最後は逆転まで許した。「下がらないように、交代を機にもう1回前に行かないと」と伊佐は反省点を口にした。

 とはいえ、J2王者を苦しめた戦いに「第41節という終盤ですけど、ようやくいいサッカーが見せられるようになってきた」と柳田伸明監督は手応えを感じている。MF為田大貴も「最終戦につながる内容はつくれたと思う」と自信をのぞかせた。

 最下位の栃木が敗れたため、21位大分との勝ち点差は「3」のままだが、得失点差で「13」のアドバンテージがある。23日の最終節、大分はJ1自動昇格に懸ける2位磐田をホームに迎える。

(取材・文 奥山典幸)

▼関連リンク
[J2]第41節 スコア速報

TOP