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名波監督が送った“逃げるな”のメッセージ…磐田、3年ぶりのJ1で初白星

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[3.6 J1第1ステージ第2節 浦和 1-2 磐田 埼玉]

 チームにとって3年ぶり、自身にとって初となるJ1の舞台で初白星を獲得。ジュビロ磐田を率いる名波浩監督は試合後、安堵の表情を見せた。

 相手は優勝候補の一角である浦和。しかも敵地での対戦となり、昇格組である磐田の苦戦が予想された。指揮官は「60分まで自分たちのやりたい守備でしのげば、相手はホーム開幕戦であり、展開によってはバランスを崩してくる。そこから付け入る隙があるのではないかという戦い方」を選択。そして、「開幕戦は逃げのサッカーで勝ち点1も得られなかったので、ホワイトボードに『逃げるな』と最後に一言書いて送り出した」と選手たちの背中を押した。

 浦和にボールを保持される時間こそ長かったものの、集中した守備で決定機を作らせず。すると、前半30分にMF太田吉彰のゴールで先制に成功。「1点目を奪えて非常に良いゲームの入り方ができた」(名波監督)磐田は、前半を1-0として折り返した。後半33分にMF柏木陽介のゴールで同点に追い付かれながらも、途中交代で送り込んだFWジェイが同37分に決勝点を奪って2-1の勝利。「逃げずに戦った成果が勝ち点3につながって良かった」と指揮官は胸をなで下ろした。

 自身にとってJ1初白星になった名波監督は「淡々と喜びを表さずにロッカーに帰ってきたので、帰りの道中や今日の夜に噛み締めるとは思います」と語りながらも、「ここからが我々のリスタートであり、再出発だと思うので気を引き締めてやっていきたい」と勝って兜の緒を締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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