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熊本出身コンビでバトン…川崎F谷口、故郷へ「戦っている姿を」

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[4.16 J1第1ステージ第7節 FC東京2-4川崎F 味スタ]

 同郷コンビがバトンタッチした。川崎フロンターレは故障明けのDF車屋紳太郎が3試合ぶりに復帰。左サイドバックで先発したが、1-1の前半35分にDF谷口彰悟と交代した。

 負傷の再発ではなかった。風間八宏監督は「残念ながら我々の勘が当たってしまった。期待を込めて(車屋を)使ったが、スイッチが入っていない感じだった。チームとして傷口が大きくなる前に代えた」と説明。車屋自身、「体が動いてなかった」と認める。

「足は悪くなかった」というが、久々の実戦で試合勘が足りなかったか、「いいところがなかったので、シンプルに交代になった。守備のところで後手に回った。そこが一番の原因だと思う」と、早いタイミングでの交代も受け入れた。

 代わって入った谷口は同じ熊本県熊本市出身。大津高、筑波大でも一緒にプレーした1学年上の先輩だ。故郷の熊本では14日から大規模な地震が相次いでいる。幸いにも2人の家族は無事が確認できたというが、谷口は「まだまだ余震が残っている中、僕自身、心配です。うちに大きな被害はなかったと聞いているけど、周りのことはまだまだ全部を把握できていない。テレビで得る情報しかない」と表情を曇らせる。

「地震が継続して起きている。体力的にも精神的にもきついと思う」。被災地の家族や友人に思いを馳せる谷口は「九州でこういう大きな地震はあまりないし、不安でいっぱいだと思う。自分にやれることはサッカーで結果を出すことだけ。映像を通じて、戦っている姿を見てもらうことで勇気づけられれば」と神妙に語った。

(取材・文 西山紘平)

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