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FW高崎7年ぶりハットにMF宮阪の直接FK! 松本が今季最多4発で東京Vに完勝

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[5.7 J2第12節 東京V0-4松本 味スタ]

 J2の第12節が7日に各地で行われ、松本山雅FC東京ヴェルディにFW高崎寛之の7年ぶりとなるハットトリックとMF宮阪政樹の直接FKで4-0で勝利した。今季最多の4得点を奪い、3戦ぶりの白星獲得。対する東京Vは8戦勝ちなし(4分4敗)と泥沼から抜け出せずにいる。

 7試合勝ちのない(4分3敗)東京Vは、前節・山形戦から2人を変更。FW平本一樹が3戦ぶりの先発でFW杉本竜士と2トップを組み、ボランチでは前節では大事を取る形で欠場したMF中後雅喜が戻ってきた。対する松本は前節・C大阪戦(0-1)から一人を変更。MF石原崇兆が8試合ぶりに先発した。

 試合は前半7分に動く。PA手前右でMF岩間雄大へ横パスを出したMF工藤浩平が前へ走りこもうとしたところで中後に倒され、FKを獲得する。これをMF宮阪政樹が右足で直接決める。今季山形から移籍してきたMFの昨年7月11日・横浜FM戦以来となる移籍後初ゴールで松本が1-0と先制に成功した。

 さらに前半28分には松本が追加点。自陣でDF飯田真輝の横パスを受けたDF當間建文が前線へパスを送る。これをセンターサークル付近まで下がってきていたFW高崎寛之が頭で前へ流す。反応した岩間がPA内右へ抜け、DF平智広と激しく競り合うもノーホイッスル。それでもこぼれたボール目掛けて走り込んだ工藤がDF中野雅臣に倒され、PKを獲得した。

 キッカーを務めたのは高崎。ゴール右下へ冷静に決め、2-0に差を広げる。高崎にとっては徳島ヴォルティス在籍時の2014年8月23日新潟戦(2-1)以来、623日ぶりのゴール。松本移籍後、初の得点となった。

 一方の東京Vは前半15分過ぎまでシュートを打つことができず。開始1分には左サイドを攻め上がった中野がDFをかわして絶妙なクロスを入れるも、味方には合わなかった。前半18分にようやくファーストシュート。中野のパスからゴール前左へ走り込んだ杉本が倒れこみながら押し込むも枠を外れる。0-2のまま前半を終えると、ハーフタイムにはサポーターからブーイングが巻き起こった。ハーフタイムには杉本に代え、MF高木善朗を送った。

 後半に入っても試合を支配したのは松本。2点を先取した前半の勢いそのままに攻め込んだ。すると後半6分、相手の中盤でのパスミスをかっさらい、工藤のパスに抜け出した高崎がGKを前に左足シュートを決める。高崎のこの日2点目で3-0とダメを押した。同13分に東京Vは2枚目の交代カードを切り、MF楠美圭史をFWドウグラス・ヴィエイラに代える。

 なんとか1点を返したい東京Vだったが、またもゴールネットを揺らしたのは松本だった。後半14分、MF田中隼磨の右クロスからゴール前へ走りこんでいた高崎がヘディングシュート。4-0とダメを押した。高崎にとっては、水戸ホーリーホックに在籍していた2009年以来、実に7年ぶりのハットトリックとなった。後半20分に松本は最初の交代カードを切り、山本に代わってMF飯尾竜太朗。同32分にはハットの高崎を代え、FWオビナを入れた。

 勢いに乗る松本に押し込まれる東京V。なかなか前へ攻め込むことはできない。前半29分には安西の左クロスからドウグラスがヘディングシュートを打つも、わずかに枠を外れた。同34分には最後の交代枠を使い、MF澤井直人に代えて、FW南秀仁を入れる。その後は高木善がミドルシュートを狙うもゴールネットは揺らせない。

 後半40分には松本が3人目の交代。工藤に代わり、FWウィリアンスを入れた。そのまま4-0で試合は終了。直近2戦連続無得点で勝ちのない松本だったが、今季最多の4発勝利で完封すると、3戦ぶりの白星を手に入れた。

(取材・文 片岡涼)
●[J2]第12節1日目 スコア速報

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