beacon

キャプテンMF岡本の誓い「熊本の代表として毎週元気を届けたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.15 J2第13節 千葉2-0熊本 フクアリ]

 久し振りに公式戦のピッチに立った。熊本地震の影響でリーグ戦5試合が中止となり、4月9日第7節以来のリーグ戦に臨んだロアッソ熊本。キャプテンであるMF岡本賢明は、自身がベンチに退く後半25分までチームの勝利のため、そして熊本に元気を与えるためにピッチ上で戦い続けた。

「熊本のためにも絶対に勝つ」と臨んだ試合。「コンディションが100パーセントではない選手がいたかもしれない」が、「そこは気持ちでカバーできた」。そして、多くのサポーターの声援が選手たちを後押しした。「サポーターの声援がかなり大きな力になった。スタジアムに来てくれた方もそうですが、熊本で応援してくれている人が大勢いるのも僕たちは分かっているので、そういう思いも力になった」。

 試合には0-2で敗れたが、最後まで戦い抜いた姿に、スタジアムに集まった1万4163人の観客からは温かい拍手が贈られた。「すごく悔しいゲームになった」と熊本に勝利を届けられなかったことに唇を噛んだものの、「本当に難しい1か月でしたが、今日スタートを切ることができた」とようやく1歩目を踏み出せたことを実感。次戦の第14節水戸戦は日立柏サッカー場で行われる。ホームゲーム扱いとなる試合に向けて、「『試合ができる』という感謝の気持ちがあれば、場所がどこでも自分たちの力が発揮できると思うし、しないといけない」と意気込みを示した。

「僕たちはサッカー選手としての日常が戻ってきた感じですが、熊本にはまだまだそうではない人もたくさんいる。そういう人たちに僕たちが頑張る姿を見せて、少しでも元気になってもらえればありがたいです。熊本の代表として、これから毎週頑張っていきたい」

(取材・文 折戸岳彦)
●[J2]第13節 スコア速報

TOP