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3試合未勝利のC大阪 FW柿谷「先制点を取ってあげることが大事」

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[5.22 J2第14節 横浜FC1-1C大阪 ニッパツ]

 今季、J1昇格の本命と見られているセレッソ大阪だが、いま一つ勢いに乗ることができていない。22日の第14節、横浜FC戦では試合終盤に先制されてから、目が覚めたような攻撃を見せて同点に追いついたが、勝ち点3を挙げることはできなかった。この試合を引き分けたことで、3試合未勝利と足踏み状態が続いている。

 FW柿谷曜一朗は、3本のシュートを放ったが、2試合連続となるゴールを決めることはできなかった。試合後、柿谷は「3試合、勝てていないという事実しか残っていないので、次からまた勝てるように頑張っていきたい。アウェーで勝って帰りたかったのですが、勝てなくて残念です」と、引き分けを悔しがった。

 J1で34得点をたたき出した2013年の時よりも、求められる役割は増えているように見える。この試合でも最終ラインからボールを引き出したり、左右にパスをさばいたりと、ゴール前での仕事に専念できる状況ではなかった。それでも、自身は「大変でもないですし、そういうポジションなので」と割り切る。

 ボールに触る機会も少ないが、「僕は何も思っていません。みんなでボールを運べたら良いと思っていますし、あれだけ固められたら難しい部分もある。アウェーでもたくさんお客さんが来てくれていたので勝ちたかったし、そういう面では個人的にも責任を感じていますが、終わったので切り替えるしかありません」と切り替えた。

 その攻撃センスをより生かすためには、チーム全体が意識を変える必要があるかもしれない。大熊清監督は「前半からもっとリスクを恐れずに戦うことが必要」と話したが、柿谷は「それが俺らだけで勝手にやっていいのか。チームの中でどのタイミングでやるのか。その山をはっきりしないといけない。監督が言っていることは選手内に伝わっているし、スイッチの切り替えができればもっと良くなると思う。どうしても失点をしてしまうと、相手も、もう一つ集中し直すし、難しくなるから、先制点を取ってあげることが大事かなと思います」と、先にゴールを決められていれば、別の展開になったと話した。

 勝てていない苦しい時期を過ごしているが、「この先、まだ長いし、最後にJ1に昇格できるように、みんなで一つになれればいいかなと思います」と、現状を悲観することなく語った。

(取材・文 河合拓)
●[J2]第14節 スコア速報

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