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寿人涙の復活ゴール「俺はまだやれる」

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[6.18 J1第1S第16節 広島4-2浦和 Eスタ]

 溢れる感情が声を詰まらせた。「とにかく応援してくれるみなさんと、家族に感謝したいと思います」。FW佐藤寿人が必死に絞り出したのは、感謝の言葉だった。

 背番号11の登場が、サンフレッチェ広島の本拠地エディオンスタジアムの空気を変えた。1点ビハインドの後半16分、MF森崎和幸と交代でピッチに立つと、3分後にDF塩谷司の得点で同点。その5分後には再び塩谷がゴールネットを揺らし、試合をひっくり返した。

 そして、ハイライトは後半38分、浦和はゴール前でMF柏木陽介が横パス。DF遠藤航に渡そうとするが、これを佐藤が狙う。ボールをカットすると、左足でゴールネットを揺らす。相手の見せた隙を見逃さなかった寿人らしいゴールだった。

 第2節の名古屋戦で中山雅史氏の持っていたJ1最多得点記録を更新して以降は、なかなかゴールが奪えずにいた。さらに先発の機会を失い、ここ最近はベンチ外の日も少なくはなかった。この日も出場は3試合ぶりだった。

 ただ、存在感はまだまだ無二の存在。登場する際のサポーターの声援が物語っている。「すごく背中を押してくれた」とサポーターへの感謝を改めて話すと、「俺はまだやれるぞと思って、ピッチに立ちました」と力強く話し、充実の表情を浮かべた。


●[J1]第1ステージ第16節 スコア速報

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