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“5バック”で連敗ストップ…千葉・関塚監督「とにかく勝利を追求した」

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[7.16 J2第23節 町田 2-3 千葉 町田]

 前節3年ぶりの3連敗を喫した。さらに、5試合勝利がない状況だった。何としてでも勝ち点3がほしい町田戦。ジェフユナイテッド千葉関塚隆監督は一つの決断を下した。

 基本システムとなる4-4-2もしくは4-2-3-1ではなく、この試合は5-4-1と守備に人数を割いたシステムを採用。DF北爪健吾が「『5』のブロックで、まずはやられないことを意識した」と語れば、MF富澤清太郎が「5人で極力サイドのスペースを消すことで粘り強く守れた」と振り返ったように、最終ラインには5選手が並んで町田の攻撃をはね返そうとした。

 しかし、前半5分にMF町田也真人のゴールで先制したものの、同11分にトリックFKから同点に追い付かれ、さらに後半25分には勝ち越しゴールを奪われた。だが、そこからは追加点を許さずに試合を進めると、試合終盤に猛反撃に出る。

「サイド攻撃を強調して戦おうとして、最後まで徹底できたことが結果につながった」と指揮官が話したように、後半37分にFWオナイウ阿道が送ったクロスの流れからDF丹羽竜平が決めて、まずは同点に。さらに後半アディショナルタイムには、MF井出遥也のクロスをオナイウがヘッドで叩き込んで3-2とし、劇的な逆転勝利を収めた。

 連敗を3で止め、6試合ぶりの白星を獲得。「連敗中でチームとしては苦しい戦いだった。一つになって先を見て、きっかけを作るためにとにかく勝利を追求した」と明かした関塚監督は、「あきらめずに最後に勝ち切れた。今日の試合はそれに尽きる。サポーター、選手に感謝したい」と久々の勝利に安堵の表情を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)

●[J2]第23節 スコア速報

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