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天国から地獄…また天国 清水DF川口尚紀の忙しい1日

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[7.24 J2第25節 千葉3-4清水 フクアリ]

 清水エスパルスのDF川口尚紀にとっては大忙しの1日になった。1点リードの前半27分、MF白崎凌兵のスルーパスに反応。右サイドからエリア内に侵入し、迷わず右足を振りぬく。「思い切り蹴れば入るかなと思った」。22歳による追加点は、うれしいリーグ戦プロ初ゴールだった。

 しかし後半34分、またも“主役”になってしまう。中盤でボールを持ったMF長澤和輝に対して、果敢にスライディングタックルを試みる。だが滑ったところにはすでにボールはなく、スパイクは長澤の足に入ってしまう。「すぐにやっちゃったと思いました」。FW鄭大世にも抗議のしようがなかったと言われたほどの完ぺきなレッドカード退場処分だった。

 川口の退場によって流れを完全に失った清水は後半39分に逆転弾を献上。しかし諦めなかったチームは同45分にオウンゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイム4分の鄭大世の得点によって、大逆転勝利を飾った。「申し訳ない、僕のせいで負けると思った」と反省した川口は、「みんなに謝りました。ロッカールームの雰囲気?俺以外は最高でした」と苦笑いを浮かべた。

 今季よりアルビレックス新潟からレンタルで加入している川口は、4月17日の讃岐戦で初スタメンを飾ると、以降はレギュラーに定着。1年でのJ1復帰を目指すチームの欠かせないピースになっている。それだけに初ゴールはチームに貢献できたという意味からも嬉しいと話す。「決めたいとは話していたが、こんな綺麗な形で決まるとは思わなかった」と笑顔を見せた背番号24は、「J2優勝が目標でやっている。優勝をしっかり狙っていきたい」と更なるチームへの貢献を誓った。


●[J2]第25節1日目 スコア速報

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