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監督交代も好転せず連敗の千葉…MF佐藤勇人「自信を失う時間がもったいない」

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[7.31 J2第26節 横浜FC2-1千葉 ニッパツ]

 監督交代を起爆剤にすることはできなかった。関塚隆前監督に代わってコーチから昇格した長谷部茂利新監督率いるジェフユナイテッド千葉は横浜FCに逆転負けで初陣を飾れず。2連敗で3試合勝ちなし(1分2敗)となった。

 就任初戦を終えた長谷部新監督は試合後の記者会見で「守備のところを修正して試合に挑もうという話をしていた分、チームが少し引き気味になってしまったのは私の反省」とコメント。練習から徹底してきた守備の意識付けが、試合での消極的なプレーにつながってしまったと悔やんだ。

 ただ、MF佐藤勇人は「自分も(守備を)意識し過ぎたかもしれないけど、守備は大事だし、そこは続けないといけない」と、チームのアプローチとしては間違っていないと指摘した。26試合を終えて35失点はリーグワースト6位の数字。J1昇格を目指すチームとしては明らかに多い。まずは守備の立て直しが、クラブ再建への一歩となるというのは監督、選手の共通認識でもあるようだ。

 監督交代というカンフル剤が、結果という意味では“即効薬”となるケースも多いだけに、新監督の初陣を勝利で飾れなかったことには悔いが残る。佐藤勇は「監督が替わって、責任は選手にある。チームのやり方、メンバーが変わって、もう一度やり直し」と力説。チームの流れを好転させることができるどうかは、何より選手たち自身のプレーにかかっている。

 昇格プレーオフ圏内となる6位とは勝ち点10差の9位。悲願のJ1復帰までの道のりは決して平たんではない。「自信を失う時間がもったいない。自信を失う暇があったら、みんなで話し合ったり、トレーニングに取り組んだりして、試合に挑む準備がしたい。この交代をいい方向に持っていかないといけない」。佐藤勇は厳しい表情のまま前を見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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