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攻撃陣躍動の柏が連敗を2でストップ、名古屋の勝ちなしは17に…

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[8.20 J1第2ステージ第9節 柏3-1名古屋 柏]

 スコアレスで試合は進んだが、後半に入ると柏レイソルはFWディエゴ・オリヴェイラが1ゴール2アシストと爆発。名古屋グランパスの反撃を1点におさえた柏が、連敗を2で止めて3試合ぶりの勝利を挙げた。名古屋は4試合ぶりの得点を奪ったが、これで17試合勝ちなし(6分11敗)となった。

 柏はリオデジャネイロ五輪に参加していたGK中村航輔が5試合ぶり、バックアップメンバーとして帯同していたDF中谷進之介が3試合ぶりに復帰。MF秋野央樹が7試合ぶりとなる先発入りをはたした。

 対する名古屋は、前節に続いて5-4-1の布陣でスタート。7試合ぶりのスタメンを飾ったMF小川佳純が2シャドーの一角に入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がり5分、最初のシュートは柏に生まれる。自陣で横パスをカットしたFW伊東純也がドリブルで持ち上がってパスを送ると、MF中川寛斗が左足で狙う。しかし、シュートはGK楢崎正剛にセーブされてしまった。

 その後も柏がボール支配を高めて名古屋ゴールに迫る。中川がFWディエゴ・オリヴェイラとのワンツーでペナルティエリアに進入するが、シュートはDFにブロックされてしまう。すると、今度はエースが自ら狙う。中谷のロングフィードをディエゴ・オリヴェイラが胸トラップでおさめると、反転して左足を一閃。ボールは枠をとらえたが、GK楢崎が好守でしのいだ。

 カウンターからもチャンスをつくる柏は、FWクリスティアーノがドリブルで敵陣深い位置からゴール前へ。ファーサイドでフリーになっていた伊東が1人かわして決定機を迎えるかと思われたが、DF安田理大がカバーに入りチャンスをつんだ。

 柏にシュートを許しながらも無失点で試合を進める名古屋。しかし、攻撃に移ると前線にボールが入らず、得点の気配もないまま前半を終えた。

 後半も柏が攻めて、名古屋がカウンターをうかがう構図に。そしてついに柏がゴールをこじあける。13分、ゴール中央でボールを受けたFWディエゴ・オリヴェイラがDFラインの裏へボールを出すと、伊東がフリーで抜け出す。GK楢崎が間合いをつめるも、伊東が冷静に右足でゴールネットを揺らした。

 1点を追う展開を強いられた名古屋は、最終ラインのDF酒井隆介を下げてFW川又堅碁を投入。システムを4-4-2へと変更する。しかし、直後に得点を動かしたのは柏だった。25分、パスミスをさらってショートカウンターに出ると、FWディエゴ・オリヴェイラから最後はクリスティアーノ。背番号37の今季13点目で柏がリードを2点に広げる。

 攻撃の手を緩めない柏は、30分にはクリスティアーノの左CKからディエゴ・オリヴェイラがヘディングシュート。これが名古屋ゴールを揺らし、3-0。柏がさらにリードを広げる。

 36分には左サイドでFW永井謙佑がタメをつくると、途中出場のMF和泉竜司がゴールライン際から折り返し、最後は川又がつめる。1点を返したが、反撃もここまで。交代枠を使い切った柏が名古屋に追加点を許さず3-1で勝利した。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第2ステージ第9節 スコア速報

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