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3連戦の第1Rは神戸が勝利、ネルシーニョ体制初の3連勝…年間2位の浦和は2連敗喫す

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[8.27 J1第2ステージ第10節 神戸2-1浦和 ノエスタ]

 ルヴァン杯の準々決勝(31日、9月4日)を含めて3連戦となるヴィッセル神戸浦和レッズの一戦は、2-1でホーム神戸が勝利した。神戸はネルシーニョ体制初の3連勝。年間順位2位の浦和は痛恨の連敗となった。

 お互いのゴール前にボールが行き来する激しい立ち上がりとなった。前半5分、神戸はカウンターからFW渡邉千真が左サイドを駆け上がり、FWレアンドロとのワンツーをPA内で受けて右足シュートを放つ。浦和も同6分にくさびのパスから連動した攻撃を見せ、最後はMF宇賀神友弥が右足シュート。同9分にも敵陣中央でルーズボールをMF李忠成が拾って、PA手前からFW興梠慎三が右足シュートを放った。

 DF槙野智章が負傷ため欠場した浦和は、時間の経過とともにボール支配率を上げていき、日本代表に選出されたMF柏木陽介が左足で巧みにゲームを組み立てていく。対する神戸はレアンドロとFWペドロ・ジュニオールのブラジル人コンビが少ないチャンスからしっかりシュートへと持ち込み、浦和守備陣の脅威となり続けた。

 神戸は前半31分にアクシデント発生。MF田中雄大が負傷により、担架に乗せられてピッチを後にし、代わってMF松下佳貴が入った。前半のうちに交代カードを1枚使ってしまった神戸だったが、直後に試合の均衡を破った。同33分、ハーフェーライン付近でインターセプトからボールを奪うと、レアンドロが間髪入れずスルーパスを送る。これに反応したペドロが飛び出したGK西川周作をかわして無人のゴールに流し込み、先制点。神戸にとってこれがJ1ホーム通算400ゴールとなった。

 後半も浦和がボールを支配し、神戸が縦に素早い攻撃を仕掛ける構図は変わらない。後半5分、左からDF森脇良太がカットインし、柏木にパスを送る。柏木はダイレクトで前方の送り、これに反応した興梠がGKと1対1になるも、シュートはGKキム・スンギュに止められてしまう。こぼれ球に柏木もつめていたが、GKキム・スンギュにキャッチされた。

 すると、ピンチを逃れた神戸が追加点を挙げる。後半9分、ペドロが右サイドを抜け出し、PA右の深い位置から中央に折り返したが、レアンドロとMFニウトンに遭わず。それでもこぼれ球を拾った渡邉がワンフェイントから右足シュートをゴールネットに突き刺し、2-0とリードを広げた。

 2点ビハインドと厳しい状況となった浦和は後半11分にMF関根貴大とFWズラタン、同14分にMF青木拓矢を投入し、攻勢を強める。同17分にはPA手前で鮮やかにパスを回し、最後は李忠成が左足を振り抜いたが、枠を捉えきれず。同30分には、左からのクロスをズラタンが胸で落とし、青木が反転から左足シュートも神戸守備を崩すことができない。

 それでも浦和は後半33分、李忠成が落としたボールを左45度の位置からダイレクトで青木がふわっとゴール前に上げると、ズラタンがヘディングシュートを決め、1点差に詰め寄る。同37分には、右サイドからのクロスをファーサイドに走り込んだ李忠成がヘッドで合わせたが、GKキム・スンギュの正面。最後まで攻める姿勢をみせた浦和だったが、あと一歩及ばず、1-2で神戸との3連戦の初戦を落とした。

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