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槙野が金崎封じ!!胸張る“元DFW”「恥ずかしながら点を取る喜びよりも…」

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敵地で先勝し、ガッツポーズの浦和DF槙野智章

[11.29 チャンピオンシップ決勝第1戦 鹿島0-1浦和 カシマ]

 エースを封じ込めた。浦和レッズのDF槙野智章は攻撃参加を自重し、守備を重視。鹿島FW金崎夢生を厳しくマークし、1-0の完封勝利に貢献した。

「ボールの動かし方、バランスを重視した。(後ろに)1枚余らせるのではなく、僕と遠藤(航)の2枚で2枚を抑えるという強い気持ちでやっていた」

 3バックの浦和に対し、鹿島は金崎とFW土居聖真の2トップ。ストッパーの槙野とDF森脇良太の2人で相手の2トップをケアしつつ、遠藤が余る守り方もできるが、「対人、デュエルの部分は3対2(で守る)より2対2のほうが良さが出る。森脇選手はフィードや攻撃参加に持ち味がある。彼を後ろに置くより、僕と遠藤が後ろで守った」と、2センターバックで2トップを抑えるイメージだった。

 前半からたびたび槙野と金崎は局地戦を繰り広げ、激しい競り合いが何度も見られた。前半40分には槙野に対するファウルで金崎にイエローカード。「彼の力強さやスピードは脅威。ファウルもあったけど、自由を与えないのが僕の仕事だった。彼をイライラさせようと思ったし、イエローカードは想定内。ああすることで彼は強く行けなくなる」と、してやったりの表情だ。

「恥ずかしながら、得点を取る喜びよりも、(失点を)ゼロに抑える喜び、相手のキーマンを抑える喜びを感じている、進化したディフェンダー槙野です」。そう冗談交じりに笑った“元DFW”は無失点勝利に胸を張り、今季2冠を懸けた12月3日の第2戦(埼玉)に視線を向けた。

(取材・文 西山紘平)

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