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「小4から黄色だった」茨田、大宮移籍の決め手はボランチとしての評価

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大宮アルディージャに加入したMF茨田陽生

 プロ8年目の決断で、初めての移籍に踏み切った。柏から完全移籍で大宮アルディージャに加入したMF茨田陽生はオレンジ色のユニフォームに袖を通し、「やっぱりまだ見たときの違和感が……」と照れ笑いを浮かべ、「小4から黄色だったので、なかなか他の色は着たことがなかった。でも、すぐに慣れると思います」と新鮮な気持ちで新体制会見に臨んでいた。

 小学4年時に柏の下部組織に加入してから柏一筋。トップチームに昇格した10年以降のプロ7年間を柏に捧げてきた。愛着あるクラブを離れるのは「本当に悩みました」と苦渋の決断だったが、自分自身の成長のため、古巣への感謝の気持ちを胸に新天地を求めた。

「成長するために他の環境でやらなきゃいけないのかなというのが自分の中であった。大宮が自分のスタイルに一番近いのかなと考えて決断に至りました」

 決定打はボランチとして求められたこと。柏では右SBなど、本職以外のポジションで出場する機会も増えていたが、ボランチとしての高い評価が移籍の「一番の決め手」と明かす。「ボランチで監督も考えてくれているし、自分もそういう望みを持ってここに来ている。自分のプレーが発揮できればと思っています」と意欲的に語った。

 10代の頃から茨田のプレーに目を奪われていたという渋谷洋樹監督も「キックが非常にうまい。能力に長けた選手」と高く評価し、その資質を「非凡」と評した。武器は高精度のキックやパスセンス。茨田自身、「ポゼッション、ボールをつなぐところで貢献していきたい。チームの中心になって、チームを回すことが大事なのかなと思う。自分の特徴であるパスを発揮できれば」と、プレーのイメージを膨らませている。

 持ち味は「パス」と胸を張る25歳の背番号は40に決定。「ロングパスだったり、ショートパスだったり、勝負を決めるパスだったり、ポゼッションを高めていくために、パスを出してチームに貢献したい」。自慢の武器を引っ提げ、大宮の中盤の舵を取る。

(取材・文 佐藤亜希子)

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