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「ゲームを壊したのは自分」…浦和DF遠藤、判断ミスからの決勝点献上を反省

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先発フル出場を果たした浦和レッズDF遠藤航

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 2点差を追い付き、押せ押せのムードになる。しかし、浦和レッズは思わぬ形から決勝点を献上してしまった――。

 2-2で迎えた後半38分。鹿島DF山本脩斗が前線にロングボールを送る。反応したのはDF遠藤航だった。後方からはFW鈴木優磨が追走してきたが、「相手がそんなに来ていないのが分かったので、(西川)周作くんが出てくれるかなというのが一つあった」と判断し、体を張って鈴木の行く手を塞いでGK西川周作にボールを預けようとする。

 しかし、後方に構えていた西川は「僕自身下がりながらポジションをとっていたので、1回前に出たけどまた下がった」と2人の意思は通わない。そして「(西川が)後ろに下がったのが見えたので、バックパスをすればボールを動かせると思ったけど距離が近かった」と遠藤の判断が遅れた隙を鈴木が見逃さず。体を入れられてしまい、左足のシュートで決勝点となるゴールを奪われてしまった。

「最終的にはサイドに蹴るとか、自分がサイドに運んでクリアするという判断の方が良かったと思う」と唇を噛んだ遠藤は、「最後に自分がゲームを壊してしまった。自分のミスなので追い付いてもらった皆に申し訳ない」と声を落とした。

 だが、試合はすぐに訪れる。3日後の21日にはアウェーで行われるACLグループリーグ第1節ウェスタン・シドニー戦が控えている。「まずは自分が切り替えるのが一番大事だと思う」と下を向くのではなく、気持ちを切り替えて上を向こうとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)

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