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J2初陣の名古屋、両ベテランの心境は対照的…楢崎「緊張」寿人「自分に期待」

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J2開幕戦への心境を語ったGK楢崎正剛とFW佐藤寿人

 クラブ史上初のJ2を戦う名古屋グランパスは26日、開幕戦でパロマ瑞穂スタジアムにファジアーノ岡山を迎える。GK楢崎正剛とFW佐藤寿人の両ベテランのコメントをクラブ公式サイトが伝えた。

 名古屋在籍19シーズン目となる楢崎の心境は「緊張しています」。クラブと同様に自身も初のJ2とあって、「例年と同じような緊張なのか、すこし違った緊張なのかは自分でもわかりません。闘うステージが変わりましたし、新しいチームでのスタートです。もちろん毎年、チームは新しくなりますが今年は監督や選手も大きく変わりましのたで、その意味での緊張もあります」と環境の変化を理由に挙げた。

 今季は風間八宏新監督の下、新しいスタイルのサッカーに挑戦するシーズンでもある。チーム全体が一番よく見えるポジションにいる楢崎は「始動からここまでの取り組みを終え、楽しみだと思えるような準備はできました。いまのチーム状態に引っ張られ、個人的にも気分良く開幕をむかえられます」と手応えを口にした。

 昨季、降格決定の瞬間を迎えたのは、くしくも今回の開幕戦と同じパロ瑞穂だ。楢崎は「昨年悔しい思いをした身からすれば、その気持ちは忘れませんし必ず一年でJ1へ戻るという気持ちしか今はありません」と力を込めつつ、「それでも、そのことに固執しすぎずチームとして取り組むべきことに集中していれば結果はついてくると思います」と冷静に話した。

 一方、広島から完全移籍してきた佐藤は、開幕戦が待ちきれない様子。「何年プレーしていても開幕戦はわくわくします。今年は自分の中でも新しいチャレンジですし、例年以上に自分自身に対する期待感もあります」と感情を高ぶらせ、「楽しまなければ良いアイデアも生まれませんし、ボールにも触れません。自分たちが楽しめられれば、結果も出るし、スタジアムへお越しいただいたファン・サポーターの皆さんも楽しんでくれるのではないかと思います」と語った。

 佐藤は広島に在籍した12シーズンで6度の開幕戦ゴールを挙げている“開幕男”だ。試合に関係なく「決め続けることが大切」と話す佐藤だが、「多くの注目を集める開幕戦で決めれば、気持ちも変わります。特にFWの選手は少しでも早く、シーズン最初のゴールを決めたいと思っていますし、その意味でも開幕戦ではゴールを決めたいです」と自身の得点は強く意識している。

 開幕戦のチケットは22日の時点で全席種完売。「グランパスに関わる方々の努力により、素晴らしい舞台を整えてもらいました。あとは、自分たちがしっかりとプレーするだけです」。名古屋の新キャプテンは満員のスタジアムでの活躍を誓った。

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