「山形、許すまじ」…元同僚6人を前に燃えた愛媛、“公式”因縁マッチ制す
[4.29 J2第10節 愛媛2-0山形 ニンスタ]
愛媛FCが昨季まで在籍した主力を多く擁するモンテディオ山形に2-0で勝利した。「山形、許すまじ」と銘打たれた一戦を制し、ホームで2試合連続の完封勝利。昨年9月以来の連勝を飾り、J1昇格プレーオフ圏内の6位大分との勝ち点差を暫定で1に縮めた。
愛媛は前節の長崎戦(1-0)から先発1人を変更。明治大から今季加入のFW丹羽詩温が今季初スタメンを飾った。スタートの布陣は開幕から10試合連続で3-4-2-1を採用。丹羽を1トップに起用し、クラブが試合告知のチラシで「山形、許すまじ」とキャッチコピーをつけた因縁マッチに挑んだ。
一方、2015年から2016年まで愛媛を指揮した木山隆之監督率いる山形は、前節から2人の先発メンバーを変更。MF汰木康也、前節の試合中に負傷したMF鈴木雄斗に代え、MF瀬川和樹とMF中村駿が2試合ぶりにスタメン起用された。山形はボランチのMF本田拓也、MF風間宏希、中村が同時先発するのは今季初。開幕から3-4-2-1を一貫して採用していたが、アンカーに本田、インサイドハーフに風間と中村を並べ、2トップにMF瀬沼優司とFW阪野豊史を据えた3-3-2-2で臨んだ。
山形は元愛媛のGK児玉剛、DF茂木力也、瀬沼、阪野ら先発メンバーに加え、木山監督や青野慎也コーチも含めると、昨季まで愛媛に在籍した6人が古巣と相対することになった。
立ち上がりに主導権を握ったのは愛媛。元“木山チルドレン”たちが球際で激しいプレーを見せ、アウェーの山形を押し込んでいく。前半7分にはMF白井康介の左クロスが逆サイドに流れ、PA内右に走り込んだMF小池純輝が右足を強振。グラウンダーのシュートがゴール左外へ向い、ファーのFW河原和寿が滑り込んでコースを変えようとしたが、触れずにゴールラインを割った。
守勢だった山形も前半12分に反撃する。敵陣の右寄りでボールを持った瀬沼がドリブルで切れ込み、2人の相手DFを振り切ってPA内やや右から右足でシュート。しかし、元チームメイトのGKパク・ソンスに阻まれ、先制のチャンスを逃した。
徐々に山形がボールを保持し始めた中で迎えた前半33分、均衡を破ったのは愛媛だった。DF林堂眞がロングボールを送ると、河原が相手DFと競り合い、丹羽がこぼれ球を拾う。PA内やや左に進入した丹羽は、MF山田拓巳をフェイントで揺さぶり、左足でシュート。クリーンヒットはしなかったが、GK児玉のタイミングを外したゴロのボールが右ポストに当たってネットを揺らした。
丹羽の3試合ぶりとなる今季2得点目で先制した愛媛は、前半38分に追加点を奪取。左CKからキッカーのMF小島秀仁が右足でクロスを送り、ニアに飛び込んだDF玉林睦実が右足のカンフーキックで押し込んだ。玉林は今季初得点。リーグ戦でのゴールは、2015年のJ2第34節・横浜FC戦(1-2)以来、580日ぶりとなった。
2点のビハインドを負って前半を折り返した山形は、後半開始から中村に代えて汰木を投入。フォーメーションも従来の3-4-2-1に戻し、巻き返しを図った。
山形は足下の技術のある汰木を起点に攻め込むが、愛媛の堅い守備を崩し切れない。愛媛は後半17分に先制ゴールの丹羽に代え、FW西田剛をピッチへ。山形も同時間に瀬川を下げてDF荒堀謙次を送り出した。
守備に軸足を置きながら追加点を狙う愛媛。後半28分、左サイドの白井が右足でクロスを供給し、ゴール前に西田が飛び込む。だが、わずかに合わず、GK児玉にキャッチされた。敵陣でボールを回しながら決定打につながらなかった山形も後半33分、汰木が阪野とのワンツーからPA内に抜け出す。しかし、飛び出したGKパク・ソンスにセーブされ、シュートまで持ち込めなかった。
終盤を迎え、愛媛は後半38分に小池とMF小暮大器を交代。山形も1分後の同39分に山田を下げ、前節に移籍後初ゴールを挙げたFW中山仁斗を投入し、3枚目のカードを使い切った。これに伴い、3バックから4バックに変更した山形。同40分には左サイドから風間が送ったクロスにニアの阪野が反応するも、合わせられず。流れたボールもわずかにゴール右へ外れた。
フレッシュな汰木や中山を中心に攻勢を強める山形に対し、愛媛は後半43分にFW近藤貴司とDF深谷友基を交代して守備の枚数を増やす。4分と表示されたアディショナルタイムに肝を冷やすシーンも作られたが、ゴールを許すことなく2-0のまま試合終了。敗れた山形は2試合連続の複数失点を喫し、今季初の2連敗となった。
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愛媛FCが昨季まで在籍した主力を多く擁するモンテディオ山形に2-0で勝利した。「山形、許すまじ」と銘打たれた一戦を制し、ホームで2試合連続の完封勝利。昨年9月以来の連勝を飾り、J1昇格プレーオフ圏内の6位大分との勝ち点差を暫定で1に縮めた。
愛媛は前節の長崎戦(1-0)から先発1人を変更。明治大から今季加入のFW丹羽詩温が今季初スタメンを飾った。スタートの布陣は開幕から10試合連続で3-4-2-1を採用。丹羽を1トップに起用し、クラブが試合告知のチラシで「山形、許すまじ」とキャッチコピーをつけた因縁マッチに挑んだ。
一方、2015年から2016年まで愛媛を指揮した木山隆之監督率いる山形は、前節から2人の先発メンバーを変更。MF汰木康也、前節の試合中に負傷したMF鈴木雄斗に代え、MF瀬川和樹とMF中村駿が2試合ぶりにスタメン起用された。山形はボランチのMF本田拓也、MF風間宏希、中村が同時先発するのは今季初。開幕から3-4-2-1を一貫して採用していたが、アンカーに本田、インサイドハーフに風間と中村を並べ、2トップにMF瀬沼優司とFW阪野豊史を据えた3-3-2-2で臨んだ。
山形は元愛媛のGK児玉剛、DF茂木力也、瀬沼、阪野ら先発メンバーに加え、木山監督や青野慎也コーチも含めると、昨季まで愛媛に在籍した6人が古巣と相対することになった。
立ち上がりに主導権を握ったのは愛媛。元“木山チルドレン”たちが球際で激しいプレーを見せ、アウェーの山形を押し込んでいく。前半7分にはMF白井康介の左クロスが逆サイドに流れ、PA内右に走り込んだMF小池純輝が右足を強振。グラウンダーのシュートがゴール左外へ向い、ファーのFW河原和寿が滑り込んでコースを変えようとしたが、触れずにゴールラインを割った。
守勢だった山形も前半12分に反撃する。敵陣の右寄りでボールを持った瀬沼がドリブルで切れ込み、2人の相手DFを振り切ってPA内やや右から右足でシュート。しかし、元チームメイトのGKパク・ソンスに阻まれ、先制のチャンスを逃した。
徐々に山形がボールを保持し始めた中で迎えた前半33分、均衡を破ったのは愛媛だった。DF林堂眞がロングボールを送ると、河原が相手DFと競り合い、丹羽がこぼれ球を拾う。PA内やや左に進入した丹羽は、MF山田拓巳をフェイントで揺さぶり、左足でシュート。クリーンヒットはしなかったが、GK児玉のタイミングを外したゴロのボールが右ポストに当たってネットを揺らした。
丹羽の3試合ぶりとなる今季2得点目で先制した愛媛は、前半38分に追加点を奪取。左CKからキッカーのMF小島秀仁が右足でクロスを送り、ニアに飛び込んだDF玉林睦実が右足のカンフーキックで押し込んだ。玉林は今季初得点。リーグ戦でのゴールは、2015年のJ2第34節・横浜FC戦(1-2)以来、580日ぶりとなった。
2点のビハインドを負って前半を折り返した山形は、後半開始から中村に代えて汰木を投入。フォーメーションも従来の3-4-2-1に戻し、巻き返しを図った。
山形は足下の技術のある汰木を起点に攻め込むが、愛媛の堅い守備を崩し切れない。愛媛は後半17分に先制ゴールの丹羽に代え、FW西田剛をピッチへ。山形も同時間に瀬川を下げてDF荒堀謙次を送り出した。
守備に軸足を置きながら追加点を狙う愛媛。後半28分、左サイドの白井が右足でクロスを供給し、ゴール前に西田が飛び込む。だが、わずかに合わず、GK児玉にキャッチされた。敵陣でボールを回しながら決定打につながらなかった山形も後半33分、汰木が阪野とのワンツーからPA内に抜け出す。しかし、飛び出したGKパク・ソンスにセーブされ、シュートまで持ち込めなかった。
終盤を迎え、愛媛は後半38分に小池とMF小暮大器を交代。山形も1分後の同39分に山田を下げ、前節に移籍後初ゴールを挙げたFW中山仁斗を投入し、3枚目のカードを使い切った。これに伴い、3バックから4バックに変更した山形。同40分には左サイドから風間が送ったクロスにニアの阪野が反応するも、合わせられず。流れたボールもわずかにゴール右へ外れた。
フレッシュな汰木や中山を中心に攻勢を強める山形に対し、愛媛は後半43分にFW近藤貴司とDF深谷友基を交代して守備の枚数を増やす。4分と表示されたアディショナルタイムに肝を冷やすシーンも作られたが、ゴールを許すことなく2-0のまま試合終了。敗れた山形は2試合連続の複数失点を喫し、今季初の2連敗となった。
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