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「フロンターレらしいゴールは初」“馴染めた”阿部浩之が全3得点に絡む活躍

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全3得点に絡む活躍で5試合ぶり勝利の立役者となったMF阿部浩之

[5.5 J1第10節 川崎F3-0新潟 等々力]

 完全にフィットした。川崎フロンターレのMF阿部浩之が全3得点に絡む活躍で3-0の完封勝利に貢献。川崎Fらしいパスサッカーからフィニッシュのイメージまで共有し、「チームには馴染めていたけどゴールシーンで馴染めたのは初」と笑顔を見せた。

 この日は4-2-3-1の1トップで先発。序盤は拮抗した展開が続いたが、前半途中からは4-4-2にシステムを変更。FW小林悠とコンビを組み、息のあったコンビネーションから攻撃を活性化させた。「形にはこだわっていなくて、みんなが連動して、相手がつかまえにくいポジション取りができればいい。(小林と)離れすぎず、近くで相手の嫌な動きをしようとしていた」と連携への手応えを語った。

 まずは前半40分、DFラインの裏をとった鋭いスルーパスでFWハイネルのJリーグ初ゴールをお膳立て。さらに後半5分、左サイドを持ち上がったMF長谷川竜也が左からカットイン。相手選手を引きつけながらPA手前の阿部にパスを出すと、阿部がワンタッチでスルーパス。「イメージの共有ができた」と抜け出したFW小林悠がGKとの1対1から右足でニアを破った。

 2アシストで好調ぶりを示すと、後半30分には移籍後2ゴール目。MF三好康児、阿部、小林とパスをつなぐと、最後はPA手前から右足を振り抜き、ダメ押しゴール。後半の2得点には「何人かがイメージを共有できたからこそのゴール」と自信を深め、「自分の中で“フロンターレらしい”ゴールは初めてだった」と胸を張った。

 新戦力がチームに溶け込み、1ゴール2アシストの活躍ぶり。鬼木達監督は「プレーもそうだけど、気持ちのところや運動量。うちの選手みんなが見習うべきところ」と献身的なスタイルを評価し、「今、彼はチームにとって大きな存在になっている」と手放しで称賛した。

 9日にはACL最終節が控えており、前節終了時点で1分3敗の最下位イースタンと激突する。殊勲の背番号8は「勝ったらグループ突破が決まる大事な試合。内容が悪くても絶対に勝って、グループを突破したい」と必勝を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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