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「必要なピース」と指揮官の信頼厚い柏FW武富、2G1Aの大活躍

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チーム2位となる今季4ゴールを挙げている柏レイソルFW武富孝介

[5.27 J1第13節 柏4-2大宮 柏]

 決勝点を含む2ゴール1アシスト。今季から8番を背負う男が、第3節・川崎F戦以来となるゴールで柏レイソルに7連勝を呼び込んだ。

 1-1で迎えた後半14分、パス交換で右サイド深いエリアまで進入した柏は、トップスピードで駆け上がってきたFW伊東純也がファーサイドまでクロスを上げる。GK塩田仁史の頭上を越えていったボールに対し、FW武富孝介は臆せず体ごとゴールに飛び込んだ。

 左ウイングで先発した武富は、2トップやインサイドハーフなど中央でプレーする機会が多く「サイドだとDFに追われて、どうしても前に入れないときがあるんですけど、中央でやったほうがゴールに近いという意味で点を取りやすい」とサイドでのプレーはゴールに直結しにくいことを認める。それでも「クロスに入っていくのは、今年トレーニングしている。Jはすごくいいボールを持っているので、そこに合わせていった。チームとしての得点ですけど、練習通り」と狙い通りの得点に手応えを感じさせた。

「タケにゴールを奪われた(笑)」とクリスティアーノが冗談めかした武富の2点目でありチームにとっての3点目は、MF手塚康平のFKをFWクリスティアーノがゴールに向かってヘディングしたところを押し込んだ。最後は、お返しといわんばかりにクリスティアーノのゴールをお膳立てした。

 武富は攻撃面だけでなく、献身的なプレーでも指揮官の信頼をつかんでおり、トップ下を務めるMF中川寛斗とともに下平隆宏監督も讃えている。「2人(武富と中川)は献身的に守備をしてくれます。相手の嫌なスペースにランニングしたり、チームのためにやろうとする姿勢が、いまチームにとって必要なピース」と欠かせない選手であることを強調していた。

 暫定首位として迎える次節は、ホームでの浦和戦となる。「最後の失点だったり、突き詰めてやるべきところは多々あったと思う。7連勝してチームの雰囲気はいいんですけど、次浦和レッズと対戦があるので、そこに向けて準備していきたいと思います」。下平監督は次戦へと意識を高めた。

(取材・文 奥山典幸)

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