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塩谷のUAE移籍に覚悟と決意、水本「一人に頼るチームではない」

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チームメイトに指示を出すDF水本裕貴

[6.17 J1第15節 川崎F1-0広島 等々力]

 言い訳にはできない。降格圏に低迷するサンフレッチェ広島はアルアイン(UAE)移籍が発表されたDF塩谷司がメンバー外。前節はボランチで先発したDF野上結貴が3バックの右にポジションを下げ、塩谷の穴を埋めた。

 後半11分の失点シーンはMF中村憲剛の動きに野上がつられ、MF阿部浩之のシュートコースを空けてしまった。野上は「後半は中村憲剛選手が前にポジションを取ってきて、少しマークが足りなくなったかなと思う」と反省するが、森保一監督は「チームのコンセプトの中、自分の役割を果たしてくれた」と評価。90分全体では川崎Fを被シュート5本に抑え、「みなさん(塩谷の)代役と言うが、もともとレギュラーとして出る力を持っている。ボランチで起用したり、去年からセンターバックとしてスタメンでも出ていた」と力説した。

 とはいえ、塩谷の抜けた穴は決して小さくない。塩谷、DF千葉和彦、DF水本裕貴という3人のセンターバックを中心に13年、15年とリーグ制覇。一時代を築いた3バックの一角を失い、チームは残留争いを戦うが、水本は「広島は一人に頼るチームではなく、みんなで切磋琢磨してやるチーム」と、チームとして底力が問われていると指摘する。

 シーズン途中に海外移籍を決断した同僚に「新たなチャレンジなので、シオ(塩谷)らしく、環境が変わっても良いプレーが絶対にできると思うし、一選手として応援している」とエールを送る水本は「(移籍は)サッカー界ではよくあること。僕らは与えられた状況で最善の準備をして、最高の結果を出すだけ」と、覚悟と決意を示した。

(取材・文 西山紘平)

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