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12年ぶり首位のC大阪・尹晶煥監督の手腕が母国韓国でも注目される

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C大阪を12年ぶりの首位に導いた尹晶煥監督

 暫定ながら12年ぶりにJ1首位に立ったセレッソ大阪を率いる尹晶煥監督の手腕が、母国韓国でも注目されている。『スポーツソウル』は同監督への独占インタビューを決行。「1部残留が現実的な目標だったC大阪が、尹晶煥監督の就任とともに成功に向かっている」と伝えた。

 C大阪は昨季のJ2で4位に終わったが、昇格プレーオフを勝ち上がって今季は3年ぶりにJ1を戦っている。しかしプレーオフ昇格チームは翌年降格するというジンクスがあるように、戦力差から苦戦することも多いが、逆にC大阪は厚い選手層を武器にJ1で躍進。2日にホームで行ったFC東京戦に勝利すると、暫定ではあるが、2005年11月以来となる12年ぶりにJ1で首位に立った。

 昨年からの変化でいえば、やはり尹監督の就任が大きい。2011年にサガン鳥栖で監督としてのキャリアをスタートさせた同監督は、鳥栖をJ1に定着させるだけでなく、タイトル争いをするまでに導く手腕を発揮。15年から2年間、母国の蔚山現代で監督を務めたあと、今季より選手時代を過ごした古巣でもあるC大阪の監督に就任していた。

 3部練習や早朝練習など“スパルタ”でも知られる尹監督だが、選手たちの才能を最大限に引き上げる手腕も注目されている。インタビューでは「才能のある選手が多い」と選手たちのポテンシャルの高さを挙げ、戦う姿勢を評価した。

「才能のある選手が多く、ベテランから若い選手まで競争体制が整っている。精神面が弱かったが、キャンプからその部分を重点的に鍛えて、今は試合を重ねるごとに選手たちのメンタルは強固になっている」

 また同メディアは守備的MFを主戦場としていたMF山村和也をトップ下にコンバートした采配に注目。シーズン7ゴールはすでにキャリアハイを更新するもので、FW杉本健勇と並んで、チーム得点王に立っている。山村について「攻撃的な資質があった」と評価した指揮官は「今は少しでも選手の資質を発見したときに、より適したポジションにしようと考えている」と采配の妙を語った。

 ただし12年ぶりに首位に立ったことで加熱する周囲については「まだ道のりは長い」と牽制。「首位に上がったが、喜んでいる暇はない。今後もタイトなスケジュールが続くが、油断せずにC大阪の新たな歴史のために尽力したい」と冷静に今後の戦いを見据えた。


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