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槙野が一発退場、3枚替えも裏目に…“9人”の浦和が札幌に完封負け

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先制点を叩き込んだ北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢

[7.29 J1第19節 札幌2-0浦和 札幌ド]

 J1リーグは29日に第19節を開催し、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌浦和レッズが対戦。前半32分にFW都倉賢の得点で先制した札幌が、後半43分にFWジェイがダメ押しゴールを奪って2-0の完封勝利を収めた。

 15位の札幌は8日に行われた第18節大宮戦(△2-2)から先発4人を入れ替え、中断期間中に加入した“タイのメッシ”ことFWチャナティップらを先発起用。一方、8位の浦和は、来月15日に行われるスルガ銀行チャンピオンシップ2017に出場するため、繰り上げ開催された22日のC大阪戦(●2-4)から先発3人を入れ替え、FW李忠成、FW武藤雄樹、MF駒井善成らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合開始早々の7分に札幌をアクシデントが襲い、相手選手と接触したDF横山知伸が負傷してDF進藤亮佑との交代を余儀なくされた。

 序盤からボールを保持して試合を進める浦和が前半9分にゴールを脅かすが、左サイドからMF関根貴大が送ったクロスをFW武藤雄樹がバックヘッドで狙ったシュートはわずかにゴール右に外れた。さらに同20分には関根のグラウンダーのクロスをゴール前のFW李忠成が左足ダイレクトで合わせるも枠上に外れ、先制点を奪うには至らなかった。

 すると、前半32分に札幌が先制に成功する。DF福森晃斗が蹴り出した左CKに対し、ゴール前に走り込んだ都倉がDF槙野智章に競り勝ってヘディングで合わせると、ボールはネットに突き刺さってスコアを1-0とした。まずは同点に追い付きたい浦和だったが、同39分に都倉と競り合ってピッチ上に倒れた槙野が起き上がった際、足が都倉の顔に入ってしまって一発退場となり、数的不利に陥ってしまう。

 1-0と札幌がリードしたまま後半を迎えると、1点のビハインドを背負う浦和は一気の3枚替えでDF那須大亮、MF宇賀神友弥、FWズラタンを投入して交代カードを使い切るが、この交代策が裏目に出る。同4分、セットプレーの際に那須が負傷してピッチを離れると、プレー続行不可能と判断されて残り時間を9人で戦うことになってしまった。

 しかし、ゴールに迫る場面を創出する浦和は後半9分、左サイドから宇賀神が送ったクロスをズラタンがヘッドで合わせたものの、シュートはポストを叩いてしまった。すると札幌は同18分にチャナティップに代え、こちらも中断期間中に加入したFWジェイ、さらに同30分には都倉に代えてMF小野伸二を投入する。

 その後も同点に追い付こうとする浦和が2人少ないながらも圧力を掛け続けたが、粘り強く対応する札幌守備陣を崩し切れず。ボールを保持すれば数的優位を生かしてパスを回して好機を伺った札幌は後半43分、小野のクロスをジェイがヘディングで叩き込んでダメ押しゴールを記録。最後まで浦和に得点を許さなかった札幌が2-0の完封勝利を収めた。


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