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今季12戦全勝の“要塞”陥落…元市船主将DF椎橋のJ初弾など仙台がC大阪に4発快勝

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仙台DF椎橋慧也(左)がJリーグ初得点

[9.23 J1第27節 C大阪1-4仙台 金鳥スタ]

 12位ベガルタ仙台が敵地で4位セレッソ大阪に4-1で快勝した。2試合ぶりに白星を手にし、残留を大きく近づける勝ち点3を獲得。C大阪は今季、キンチョウスタジアムで公式戦12戦全勝と強さを見せていたが、同会場で過去4戦負けなし(2勝2分)だった仙台の“ジンクス”が上回る形となった。

 C大阪は前節・広島戦(0-1)と同じ先発メンバー。フォーメーションも得点ランク2位の16ゴールを挙げているFW杉本健勇を1トップに据えた4-2-3-1を継続した。対する仙台は前節・FC東京戦(0-1)から先発2人を変更。負傷のGKシュミット・ダニエルに代わってGK関憲太郎が21試合ぶりにスタメン復帰し、C大阪とのリーグ戦で過去5得点を記録しているMF梁勇基が6試合ぶりに先発出場した。

 立ち上がりからペースを握ったのはC大阪。前半1分にMF水沼宏太の右クロスから杉本、同10分に杉本の右クロスからFW柿谷曜一朗がいずれも右足で合わせるが、チャンスを生かせない。前半17分には杉本がPA後方やや右でDF松田陸からの斜めのくさびを受け、反転から左足でシュート。しかし、クロスバーの上に外れた。

 度重なるピンチをしのいだ仙台は前半42分に先制。左サイドでMF中野嘉大のヒールパスを受けたMF三田啓貴が縦に持ち出し、左足で高いクロスを送る。逆サイドにボールが流れると、拾ったDF古林将太がPA右外から右足で低いクロス。PA内中央のFW石原直樹が右足で丁寧にゴール左へ流し込み、今季8得点目をマークした。

 優勢の展開ながら不覚を取ったC大阪だが、前半44分に高い位置からプレッシャーをかけると、PA内右にボールがこぼれる。フリーで走り込んだMF山村和也が右足のコンパクトな振りからゴールを狙うも、シュートは左ポストに嫌われ、前半は1点ビハインドで折り返した。

 C大阪は後半も攻め手を緩めず、前への圧力を強めていく。後半2分には自陣右サイドの松田が裏へロングパスを送り、抜け出した山村がGK関との1対1から左足でシュート。だが、至近距離でブロックされ、枠を外れてしまった。

 再三のチャンスを仕留め切れないC大阪を尻目に、仙台は再び隙を突いてゴールを陥れる。後半25分、カウンターから右サイドに展開し、駆け上がってパスを受けた古林がPA手前右からクロス。PA内中央のFW野沢拓也には合わなかったが、その奥にいたMF野津田岳人がワントラップから左足でゴール右に蹴り込んだ。

 C大阪は後半29分、PA内中央で巧みなターンを見せた杉本が右足でシュートを打ち、GK関に弾かれたボールを水沼が右足でプッシュして1点を返す。しかし同32分、仙台のセットプレーの流れからPA手前右の梁勇基が右足でクロスを上げ、ファーのDF椎橋慧也がヘディングシュート。プロ2年目を迎えた元市立船橋キャプテンのJリーグ初得点で3-1とする。さらに同45分、ショートカウンターからFW西村拓真のラストパスを受けた野沢が右足で確実にゴール右に決め、4-1でC大阪を振り切った。

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