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崖っぷちは変わらず…新潟FW河田篤秀「1秒たりとも戦っていない姿は見せない」

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ダイビングヘッドを突き刺したアルビレックス新潟FW河田篤秀

[10.21 J1第30節 磐田2-2新潟 ヤマハ]

 体を張った。アルビレックス新潟の1トップの位置に入ったFW河田篤秀は「勝つことしか考えていなかった」と相手を背負いながらもボールをキープして攻撃の基準点になろうと奮闘し続けた。

 負ければ降格が決定する試合で前半25分にFWホニの得点で先制した新潟だったが、同39分に磐田に追い付かれてしまう。しかし、1-1のまま前半終了かと思われた同アディショナルタイムに河田が魂のゴールを叩き込む。

 一度倒されながらもホニが右サイドを突破。「ホニが前からの守備で引っかけてくれてDFも準備できていなかった。中を見て良いところに上げてくれた」。ホニが送った鋭く低い弾道のクロスに飛び込むと、「ゴールはすぐそこだった」と体を投げ出すダイビングヘッドで突き刺して勝ち越しゴールを記録した。「僕は当てるだけだった。ホニの良いプレーに感謝したい」と得点を演出してくれたチームメイトへの感謝は忘れない。

 後半に入ると磐田に押し込まれる時間帯が続くが、蹴り出されたロングボールを河田がきっちりと収めることで新潟は全体のラインを上げることができ、時にはカウンターからゴールに迫る場面も作り出した。だが、「思い通りの守備も攻撃もできていたので途中までは流れは良かった」ものの、後半アディショナルタイムにセットプレーから痛恨の同点ゴールを献上してしまい、試合は2-2の引き分けに終わった。

 今節の降格こそ免れたものの、勝ち点1の上積みに終わり、「勝つことしか考えていなかったので悔しい結果」と唇を噛む。崖っぷちの状況は変わらないが、次節のホーム・鳥栖戦に向けて「サポーターをより肌で感じられるので、1秒でも戦っていない姿を見せずに戦い抜きたい」と上を向くと、「僕はうまいプレーはできないので、体を張ってひたすらゴールを目指すプレーを見せたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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