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J2ライセンス申請断念から約半年…秋田が3位から逆転優勝!山田主将「本当にうれしいです」

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 J3リーグは3日、今季最終節となる第34節が開催され、ガイナーレ鳥取を3-0で下したブラウブリッツ秋田が初優勝を決めた。

 J3は三つ巴の争いになっていた。首位栃木SCが勝ち点59、2位アスルクラロ沼津と3位ブラウブリッツ秋田がともに勝ち点58と、上位3チームが勝ち点1差にひしめく大混戦。この3チームのうちJ2昇格に必要なJ2ライセンスを持つのは栃木のみという状況だった。

 優勝のためには勝つしかない秋田は、スコアレスで迎えた後半16分、PA手前からDF山田尚幸がミドルシュートを放つと、相手GKが弾いたボールをMF久富賢が押し込み、先制点。22分には、FW遊馬将也のリターンパスをPA中央で受けたMF日高慶太が右足でゴールに流し込み、2-0とした。

 勢いが止まらない秋田は後半29分、左サイドから久富が上げたクロスをMF古田寛幸がヘディングシュート。相手GKがこぼしたボールを遊馬が泥臭く押し込み、3-0で完封勝ちした。他会場の栃木と沼津の一戦は、1-1で引き分けに終わったため、3位の秋田が勝ち点61で首位に浮上。最終節でJ3初優勝を決めた。

 秋田は今年6月30日にJ2ライセンス申請を断念することを発表。2位以内に入ってもJ2に昇格できないことが決まっていた。それでも、優勝という名誉のために戦い続け、最終節に3位からみごと逆転優勝を果たした。杉山弘一監督は試合後のインタビューで「本当にうれしいです。みんなよくやってくれた。今日も自分たちのサッカーができた。苦しいときも選手たちがブレずに練習も試合も一生懸命やってきてくれたことが大きかった」と笑顔で胸を張った。

 キャプテンの山田は「本当にうれしいです。それだけです」と喜びを表現すると、先制点を奪った久富は「自分の点より優勝できて良かった。大事な試合で点取れて良かった。みなさんの応援があったから優勝できたと思います」と涙ながらにインタビューに答えた。トドメの3点目を決めた遊馬も「たくさんの人が応援に駆けつけてくれたので、そういう人たちの声があったから最終節まで優勝争いができて、こういう結果になった」と応援に感謝した。

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