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5年ぶりの帰還に大歓声…柏の優勝を知るMF澤昌克「アジアを引っ張っていけるチームに」

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隣に立つレイくんの膝に手を置く“おなじみ”の写真撮影をしていた柏レイソルMF澤昌克

 ペルーからの待ちに待った帰還に、サポーターは大いに沸いていた。5年ぶりに柏レイソルへ帰ってきたMF澤昌克はMF栗澤僚一と並んでチーム最年長。2018シーズンの新体制発表会で「ただいま!」と元気な第一声を響かせたベテランは、「35歳でもバリバリできるんだということを見せられるように頑張りたい」と力強く口にした。

 柏市民文化会館での新体制発表会、5年半にわたる在籍時とは異なる『30』を背負った男の名前が呼ばれると、サポーターの拍手はひときわ長く響いた。あさって誕生日を迎える34歳は、冒頭から「U-18出身の……」とジョークで会場を笑いの渦に巻き込むと、「またここレイソルに戻ってきました、澤昌克です!」と力強く宣言。集まった1200人のムードは最高潮に達した。

 ペルーのデポルティボ・ムニシパルから5年ぶりの帰還。「オファーをもらって驚いています」とおどけつつ、「13年に退団セレモニーをして頂いて、その時もサプライズな感じだった。サプライズで退団して、サプライズで新加入。『あの時の気持ちを返せ!』って感じかもしれないですけど……」と軽快な語り口で再会の喜びを表現していた。

 若手とブラジル人選手が並ぶ攻撃陣において、2011年のリーグ優勝を唯一知る存在だ。昨年のリーグ戦の結果はペルーからもチェックしていたといい、「若い選手たちだけで4位はすごい」と素直に称える。その一方で「途中で優勝戦線から離脱したのは逆境を跳ね返せなかったからと聞いている。アクセントを入れられる選手が必要」と自らの役割を捉えている。

 ペルーでのプレー経験も生きると考えている。「ペルーに行ってきて、ハートの部分が大事だとあらためて感じさせられた。うまい、下手はありますけど、監督もコーチも『強いハートを持て』と言う。普通に聞くような言葉だけど、全員がそれを言っている」。自らがプロ生活をスタートさせた南米の地で培ったメンタリティーを、若さと技術を武器とするチームに注入していく構えだ。

「昨季は優勝行けるんじゃないかという時もあったので、タイトルを知っているベテランも、タイトルを知らない若手も一緒の気持ちを持っている。それに乗っかって、アジアを引っ張っていけるチームになれるようにひと踏ん張りしていきたい」。自らの足で世界を切り開いてきたベテランが、柏の地から再び世界を目指す。

(取材・文 竹内達也)
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