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風間監督「年齢は関係ない」…名古屋17歳DF菅原由勢が堂々開幕戦フル出場

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開幕戦にフル出場したDF菅原由勢

[2.24 J1第1節 G大阪2-3名古屋 吹田S]

 17歳とは思えぬ堂々としたプレーぶりだった。名古屋グランパスはU-18所属のDF菅原由勢を開幕戦の先発で起用。17歳7か月27日でのJ1開幕戦先発は、稲本に次いで史上2位の記録だった。

「ホームとアウェーのサポーターがいる中でやれて、緊張も多少はあったんですけど、先輩方が声をかけてくれた。目指してきた場所なので、90分間楽しかったです」

 愛知県豊川市出身の菅原の夢は、自分の名前と背番号入りの名古屋のユニフォームで、J1のピッチに立つことだった。「グランパスに入った時からずっと目指してきたこと」。本拠地ではなかったが、それでも名古屋のエンブレムを背負ってプレーできたことに喜びを感じた。

 昨年はU-17W杯を経験。そして今季は名古屋のトップチームでキャンプからプレーし、風間八宏監督の評価を高めた。正式に先発を告げられたのは試合前のミーティング。「心の準備は出来ていたけど、先発メンバーで名前を呼んでくれるのは嬉しかったですし、責任感も増した」。風間監督も「年齢は関係ない。一人の戦力になっている」と愛弟子の奮闘に目を細めた。

 ただレギュラー定着への道は始まったばかり。得意なプレーはスライディングだというが、前半13分には飛び込みを倉田秋にかわされたことが、失点に繋がった。「あれは僕の判断ミス」。しかし課題が出たことも収穫。「あれがなければチームに流れも変わっていたかもしれないので、そういった具体的な課題も出ているので、また見直したいなと思います」。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第1節2日目 スコア速報

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