[3.2 J1第2節 川崎F1-1湘南 等々力]

　注目の大卒ルーキーがまたも結果を残した。湘南ベルマーレFW松田天馬が記念すべきプロ初ゴール。前節はアシスト、今節はゴールを記録し、「チームでやるべきことをやろうと思っていた。それがゴールにつながって良かった」と初々しい笑顔を弾けさせた。

　1点を追う後半21分、MF秋野央樹が蹴り込んだ左CKをDFアンドレ・バイアが頭で落とすと、「後ろが余っていたのでうまくこぼれそうなところに入った」とゴール前にポジョンを取っていた松田が右足シュートを突き刺し、同点に追いついた。

　開幕節はボランチ、今節は3-4-2-1のシャドーで先発。「自分のストロングポイントは前でタメをつくったり前を向いて仕掛けられるところ」。ポジションのこだわりについては「前でやりたい気持ちはあるけど、中盤はみんながうまく連動できるのでどっちでも大丈夫です」と話した。

　鹿屋体育大4年だった昨季から特別指定選手としてトップチームに帯同。J2リーグ戦3試合に出場して注目を集め、J1を戦う今季は開幕2試合でさらに存在感を高めている。チョウ・キジェ監督は「彼の一番良いところは自分の力で、ゲームの中でパフォーマンスを変えていけるところだと思う。今日はそういうところが得点につながった」と活躍に目を細めた。

　昨季J1王者を相手にプロ初得点。新たな一歩を踏み出した22歳は「試合に出ている限り、しかもあのポジションでやってる限り、結果を出していかないといけない」と覚悟をにじませる。湘南サッカーに「楽しい」と目を輝かせ、「今日も試合をやっていて、いいチームに入ったなと感じた」と声を弾ませた。

(取材・文　佐藤亜希子)

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