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唯一の開幕3連敗で最下位転落G大阪にブーイング…蘇る悪夢に遠藤「1勝して落ち着きたい」

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G大阪が最下位に転落…

[3.10 J1第3節 川崎F2-0G大阪 等々力]

 出口の見えないトンネルに迷い込んでいる。ガンバ大阪は敵地で川崎フロンターレに0-2で敗戦。開幕からのリーグ戦の連敗は3、公式戦の連敗は4。昨年夏から続くリーグ戦の未勝利記録は、クラブワーストを更新する13。公式戦の未勝利は17戦に伸びた。ともに連敗発進となっていたジュビロ磐田が勝利したことで、G大阪が最下位に転落した。

 G大阪の開幕3連敗は12年以来6年ぶり。当時は混乱の中で就任したばかりだったセホーン監督を解任した。ただその後も低迷は続き、クラブ史上初のJ2降格を味わうシーズンになった。悪夢再び…とならないうちに、レヴィー・クルピ監督には早急な立て直しが求められる。

 しかし今のG大阪はシュートチャンスを作ることすら難しい深刻な状態にある。前半をシュートゼロで終えると、後半29分にようやくMF泉澤仁がシュート。しかしこれも苦し紛れのもので、公式シュート数は後半アディショナルタイムのFWアデミウソンのミドルを含めた2本。枠内シュートはゼロに終わった。

 完敗。後半10分にはMF阿部浩之とMF家長昭博のG大阪OBホットラインで失点する皮肉もあり、0-2でなすすべなく敗れた。「ここまでG大阪らしさが出せないとは想像していないかった」。疲れ切った表情のクルピ監督は「責任は私にあるが、しっかりと前を向いて戦っていきたい」と声を絞り出した。

 試合終了後、G大阪のサポーター席からは選手たちにブーイングが浴びせられていた。うつむきながら引き上げた選手たちだが、結果を残せていない現実を素直に受け止めている。MF遠藤保仁が「修正するところはいろいろある。攻守両面で精度を上げていきたい。まず1勝して、チームを落ち着かせたい」と話せば、GK東口順昭も「下を向いている暇はない。前を向いてやって行きたい」と切り替えを強調した。

(取材・文 児玉幸洋)
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