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山口の大卒ルーキーが投入2分でプロ初弾も…マラニョン2発の金沢が土壇場でドローに持ち込む

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[3.21 J2第5節 山口2-2金沢 みらスタ]

 J2リーグは21日、第5節を全国各地で行った。維新みらいふスタジアムではレノファ山口FCツエーゲン金沢が対戦し、2-2で引き分けに終わった。。山口は2試合(1分1敗)、金沢は4試合白星なし(2分2敗)となった。

 前節・水戸に0-3で敗れ、開幕からの連勝ストップと共に今季初黒星を喫した山口。その試合から先発3人を変更し、DFヘナンとDF瀬川和樹、MF高橋壱晟を起用した。一方、白星発進も3試合勝利から遠ざかっている(1分2敗)金沢は、前節・大宮戦(1-1)からFW垣田裕暉に代えてFW佐藤洸一をスタメンに含めた。

 雨により多くの水を含み、ドリブルも難しいピッチコンディションの中、互いに適応に苦しんだ印象。山口は前半11分、PA左からFW高木大輔が相手をかわしてふわっとしたクロスを送ると、滞空時間の高いジャンプからFWオナイウ阿道がヘディングシュートを叩きつけたが、GK田尻健にキャッチされてしまう。

 金沢は前半27分、右サイドからのクロスはつながらなかったが、PA左で相手からボールを奪ったMF杉浦恭平が豪快に左足を振り抜く。強烈なシュートとなったが、GK藤嶋栄介に弾き出された。36分には山口に決定機が訪れたが、オナイウ、MF大崎淳矢、MF小野瀬康介と立て続けにシュートを放つも、ゴールには至らない。

 それでも試合を動かしたのは山口だった。前半40分、左CKの流れからPA左手前にこぼれたボールを小野瀬が拾い、PA内の大崎にパスを出す。これは相手のブロックに阻まれたが、ルーズボールに反応した小野瀬が今度はシュートを選択。ゴール右上を狙ったコントロールショットを決め、山口が先制に成功した。

 山口はハーフタイムで高橋を下げ、福岡大から加入したFW山下敬大を入れる。すると、この交代策が奏功する。後半2分、敵陣中央の高木が最終ラインの裏へ浮き球パスを送る。これに反応した山下がトラップから右足を振り抜き、シュートブロックを試みたDF沼田圭悟に当たりながらもゴールに吸い込まれ、2-0。大卒ルーキーが投入2分でプロ初ゴールを決めた。

 金沢は後半10分、MF清原翔平に代えてMF加藤大樹、12分には佐藤に代えて垣田を入れる。だが、なかなかシュートまで持ち込めず、苦しい状況が続く。24分には杉浦を下げてMF宮崎幾笑を投入し、交代カードを使い切った。一方の山口は26分、PA手前でくさびのパスを高木が左へ落とし、うまく回り込んだオナイウが左足で狙うが、わずかにゴール左に逸れた。

 後半32分、金沢が相手のミスを逃さず、反撃の狼煙を上げる。自陣からMF梅鉢貴秀が前線にロングパスを送ると、対応した瀬川がクリアミス。濡れたピッチによりPA右手前で止まったボールをFWマラニョンがGKの位置を確認して右足を振り抜き、鮮やかなループシュートをゴールに流し込んだ。今季加入のマラニョンはJ初ゴールとなった。

 さらに金沢は38分、左サイドからのクロスを垣田がPA中央のマラニョンにつなぎ、マラニョンが右足をシュート。決まったかと思われたが、わずかにゴール左に逸れ、一気に同点とはならなかった。

 それでも諦めない金沢は後半アディショナルタイム3分、左CKからDF作田裕次がヘディングシュート。ライン上でFW岸田和人に防がれたが、ハンドがあったとして岸田が一発退場に。これで得たPKをマラニョンがきっちり決め、金沢が土壇場で引き分けに持ち込んだ。

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