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雪解けピッチでの一戦はホーム町田に軍配!! 5戦未勝利の同期・松本を下して2位浮上

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日中は雪が降り積もった

[3.21 J2第5節 町田2-1松本 町田]

 J2リーグは21日、第5節を各地で行い、FC町田ゼルビアはホームで松本山雅FCと対戦した。共に2012年に初めてJ2昇格を果たした同期対決。過去の対戦では1勝1分4敗と劣勢だった町田が2-1で勝利し、勝ち点11に積み上げて2位に浮上した。

 ホームの町田は前節の山形戦(△2-2)から先発1人を変更。DF深津康太に代えて2015~16年に松本所属だったDF酒井隆介を起用した。一方の松本も前節岡山戦(△1-1)から1人を替え、DF下川陽太に代わってMF石原崇兆が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初の決定機は前半7分、町田はMF井上裕大のインターセプトを起点にFW中島裕希が右サイドへ展開し、タイミング良く攻め上がったMF平戸太貴がクロスを配給。PA内でフリーとなったMFロメロ・フランクが左足でシュートを放ったが、大きく左に外れた。

 町田はさらに前半23分、左サイドを駆け上がったDF奥山政幸が右足に持ち替えてクロスを送ったが、ゴール前に駆け込んだFW戸高弘貴、平戸は惜しくも合わせられず。同27分にも、左サイドを深くえぐった奥山が中央に折り返したが、得点には至らなかった。

 ロングボールを中心に攻め込んだ松本も徐々にペースを取り戻す。前半37分、DF浦田延尚のクリアボールに抜け出したFW永井龍の突破は町田DFが人数をかけてブロック。同45分には、石原のサイドチェンジをMF岩上祐三がダイレクトで折り返し、FW高崎寛之がボレーで狙ったが、GK高原寿康のビッグセーブに阻まれた。

 スコアレスで迎えた後半は互いに前へと進めない展開が続いた。日中から降り始めた雪の影響でキックオフ前からピッチが湿っており、試合中も小雨が降り続いたため水たまりが点在。普段どおりの強さで蹴ったボールが止まる場面が頻繁に見られ、選手たちはときおり戸惑う様子を見せた。

 後半最初の決定機は後半19分、松本は右サイドの岩上がPA内にふんわりとしたボールを送り、力強いポストプレーを見せた高崎が後ろへ落とすと、永井のシュートはDF大谷尚輝がブロック。こぼれ球をMF岩間雄大がダイレクトで狙ったがゴールならず。さらに同22分、岩上のFKを浦田が頭で合わせたが、これもわずかに外れた。

 町田も後半24分、セットプレーを起点とした攻撃から左サイドを崩し、マイナス方向へのクロスに大谷がボレーで落とす。セカンドボールをロメロ・フランクが左足で合わせ、ボールはブロックに入った相手選手の手に当たったように思われたが、木村博之主審はホイッスルを吹かなかった。

 しかし後半29分、ようやくスコアが動く。ゴールから約35mからのFKを平戸が蹴り込み、ふわっとしたボールがゴール前へ。綺麗に落としたボールにDF藤井航大がダイレクトで合わせ、ネットに流し込んだ。藤井はベンチメンバーの元へ走り寄りながら、自らを指差してアピールしていた。

 ビハインドを負った松本は後半30分、MF工藤浩平と永井を一気に下げて、MFセルジーニョとFW山本大貴を投入し、攻勢をもくろむと、さらに同35分、MFパウリーニョに代わってMF前田直輝を起用した。

 ところが直後の後半36分、町田が追加点を奪う。左サイドを突破した戸高が岩間、橋内を抜いてPA内に進入すると、ゴール前で倒れながらのパス。GK守田達弥が飛び込んできたところで、中央に駆け上がった平戸が無人のゴールに流し込み、リードを2点に広げた。

 2点ビハインドとなった松本サポーターは前田直のチャントを歌い始め、横浜FMから移籍してきたドリブラーに期待をかける。すると後半42分、前田が右サイドで鋭い突破を見せ、中央にクロスを配給。セルジーニョがダイレクトで押し込み、途中出場コンビで1点を返した。

 その後は互いに攻め込むオープンな展開となった。いずれもゴールには近づけないまま、迎えたアディショナルタイムは4分。町田はロメロ・フランクに代わってDF橋口拓哉が入り、今季初出場を果たした。松本は岩上の右足キックを起点にゴールを狙うが、町田の守備陣も激しく寄せて満足にボールを蹴らせない。そのまま最後までスコアが動くことはなく、松本は今季5戦勝ちなし(3分2敗)となった。

(取材・文 竹内達也)

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