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翌日は早大卒業式に出席、山形DF熊本雄太「OBの方々が作ってきたものを…」

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無失点に貢献した山形DF熊本雄太

[3.25 J2第6節 東京V0-0山形 味スタ]

 早稲田大卒業式を翌日に控えたルーキーが今季初の無失点に貢献した。モンテディオ山形DF熊本雄太は第3節から最終ラインの定位置を確保。「相手は大学と違って予想以上のプレーをしてくるので、こういう選手がいるんだと感じている」と日々経験値を高めているようだ。

「試合に入る前から無失点で行こうと話していた」(熊本)。ここまで5試合連続で失点が続いていた山形は東京ヴェルディ戦で、これまでとは異なる狙いを持って臨んだ。5-2-3で後ろに比重を置いた布陣ではあったが、ハーフライン付近に守備陣が並ぶ“超ハイライン戦術”を展開。中盤のスペースを可能な限り消すことで、東京Vのパスワークを寸断してみせた。

 時にはFWドウグラス・ヴィエイラ、FWカルロス・マルティネスらに危険なシーンをつくられることもあったが、試合を無失点で終えて当初の目論見は大成功。「これまではズルズル下がってやられていたけど、チャレンジしながらやれていた。裏を取られるシーンはあったけどGKと連携しながら守ることができた」とプロに入って初めて及第点を与えられる一戦となった。

 この日は34歳のDF加賀健一が最終ラインに加わったが、「リーダーシップを取る人が出てきてくれた」と存在の大きさを認識。その結果として「最終ラインを統率するという意味では、若手もベテランも関係ない。もっともっとやっていかないといけない」とさらなるモチベーションも芽生えたようだ。

 そんな22歳は翌26日に早大スポーツ科学部の卒業式を控えており、そのまま関東にとどまって出席する予定。「今まで早稲田OBの方々が作ってきたものを背負いながらプレーしていかないといけないですし、『早稲田卒の選手はこういう人なんだ』と言えるようなプレーをしていきたい」。次の試合からは正真正銘の“大卒”ルーキー。新たな決意を背負って戦う姿が見られそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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