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昌平高の後輩が明かす、広島MF松本泰志の高校時代と“ハンパない”一面

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昌平高時代(左)とサンフレッチェ広島でのMF松本泰志

 今年のJリーグは例年以上に10代選手の活躍が光るスタートになっています。ゲキサカではプロ1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、現在プロで活躍するヤングプレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 第5回は4月11日のJ1第7節でリーグ戦デビューを果たしたU-21日本代表MF{{松本泰志}選手(サンフレッチェ広島)についてです。高校時代は埼玉の新鋭・昌平高で1年生時からスタメンを獲得し、14年度の高校選手権出場。3年時にはエースとして出場したインターハイで3得点を挙げてチームをベスト4へ導きました。今年、昌平の主将を務めるCB関根浩平選手(3年)と10番候補のFW森田翔選手(3年)、そして天青寮でともに生活していたという俊足MF伊藤雄教選手(3年)が、2学年上の先輩について教えてくれた(紹介してくれた3人の写真はコチラ)。

―U-21日本代表入りをしたり、プロでも期待されている先輩の活躍をどう見ている?
関根「泰志くんは上手かったです。プロに入って活躍しているのは凄いことだと思いますし、高校の時は代表に入っていなかったんですけれども、プロに入って代表入ったんで、それくらいポテンシャルのある選手だったんだなと思っています」
森田「泰志くんは強くて、自分もプレーで参考にするところがあったし、ドリブルのところとか奪われないところとかプレーで色々教わるところがありました」
伊藤「泰志くんと一緒にプレーしていてカットインからのシュートとか、ボールの受け方とか学べるところだったり、マネできないところもあって凄い選手だなと思っていました。高校の時は代表には入れていなかったけれども、今は入れているので凄い選手だと思います」

―高校時代、どんな存在だった?
伊藤「自分は寮で一緒に生活していて最初は怖い人だと思っていたんですけれども、生活しているうちに段々優しい人だなと思ってきて、色々連れて行ってもらったり、2人でサッカーのことを語ったりもして色々教えてもらいました」
森田「泰志くんは4月から一緒にやっていたんですけれども、最初は怖くて話しかけられなくて…。でも一回話してみたら優しい先輩で意外に行けるかなと思って、でもなかなか話しかけられずに距離を詰められなかったです(苦笑)」
関根「自分が入った時から上手そうなオーラが出ていました。でも、自分もグイグイ話しかけることができなかったです」

―選手としてはどんな存在だった?
関根「苦しい時に点を獲ってくれたり、ボールが前線で収まる選手だったので、あと周りも使えて自分でも行けるという選手でした。泰志くんのところが前線の起点になるところがありました」

―エースということもあって近寄りがたい存在だった?
関根「怖いというよりも、クールでした」

―ピッチ内、ピッチ外でここがハンパなかったというところは?
伊藤「ピッチ内はシュートが凄かったですね。ピッチ外は(後輩思いで)買ってあまり使っていないものをくれたりしていました。欲しいと言ったらくれたりして。プレー中は怖かったですけれども、寮ではちょっとタメ口でしゃべってみても怒られなかったです」
森田「泰志くんはシュート、決定力が凄くて、打つコースとか完璧だったので参考にしていました」
関根「ドリブルですね。カットインが得意だったので、練習とかでもカットインが来ると分かっていても止められない時も多々ありましたし、逆に中を切っちゃうと縦に行かれて足も結構速かったので簡単には止められなかったですね」

―特にこの試合は凄かった、という試合はある?
関根「インターハイ(準々決勝)の静学戦ですね。カットインから(決勝)ゴールを決めた試合です」

―トレーニング姿勢は?
関根「マジメでした」

―寮ではどうだった?
伊藤「しゃべりかけてくれることもありましたし、自分から話しかけることの方が多かったですけれども。質問すれば応えてくれていました。(自分も)1年の時、試合に出たいというのがあったので泰志くんに色々聞いてみて、それを参考にプレーに活かしていました。ゴールを目指す姿勢とか、『ゴールを決める選手が上に行く』と言われたのでゴールを決めることを意識してきました」

―今年、昌平に松本2世という選手はいる?
伊藤「松本2世はいないでしょう」
関根・森田「泰志くん2世は(伊藤)雄教です」
伊藤「それは、ない」
関根・森田・伊藤「絶対に色々言われるわ(笑)」

―3人も同じステージを目指す選手だけど、今年、自分が見て欲しい部分は?
関根「相手のFWを潰す対人のところはやっぱりそこで負けたら話にならない。対人プレーというところは見てもらいたいです」
森田「自分はオフ・ザ・ボールの動きとシュートセンスを見てもらいたいです」
伊藤「(松本からも教わった)ゴールを向かう姿勢です」

―プロで活躍し始めている先輩にエールを。
伊藤「今、徐々にJの舞台にもちょっとずつかかわってきている。自分たちも頑張るんで、泰志くんも試合に出てもらえるように。頑張って欲しいです」

(取材・文 吉田太郎)

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