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瀬戸内高の後輩が明かす、鹿島FW安部裕葵の高校時代と“ハンパない”一面

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瀬戸内高時代(左)と鹿島アントラーズのFW安部裕葵。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 今年のJリーグは例年以上に10代選手の活躍が光るスタートになっています。ゲキサカではプロ1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、現在プロで活躍するヤングプレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 第6回は、今秋に19年U-20W杯アジア最終予選を控えるU-19日本代表のエース候補として期待されるFW安部裕葵選手(鹿島アントラーズ)についてです。名門・鹿島でルーキーイヤーだった昨年からJ1で先発を経験し、ゴールも挙げるなどブレイク間近の注目アタッカー。高校時代は広島の強豪・瀬戸内高で10番を背負い、3年時に地元・広島で開催されたインターハイで4試合3得点の活躍を見せてチームをベスト8へ導きました。選手権には3年間出場することができませんでしたが、得点力と技術力などを高く評価した鹿島からプロ入り。今年、瀬戸内の主将を務める10番MF佐々木達也選手(3年)と司令塔のMF吉田寛太選手(3年)が、2学年上の先輩について教えてくれた(紹介してくれた2人の写真はコチラ)。

―安部選手のプロでの活躍をどう見ている?
佐々木「自分たちの高校から出た選手ですし、とても尊敬しています」
吉田「安部くんは今でも代表に選ばれているので、しかも瀬戸内高校の先輩なので、僕は(1年生の時)一緒にやっていなかったんですけれども、今も先発で出た時には試合も見るし、『自分たちもやればできるんだ』と思わせてもらっています」

―高校時代はどんな存在だった?
吉田「格好良かったですね。オーラもあって、何かサッカーに懸けている感じがありました」
佐々木「自分たちの憧れでした。とても優しい先輩だったし、サッカーのことに関しては自分がトップチームにいた時はドリブルや1対1の守備のところだったり、色々なところについて細かく声を掛けてくれたし、とても良い先輩だったと思います」

―優しい、厳しいなど一言で言うと、どのような先輩だった?
佐々木「優しい、先輩でした」

―ピッチ外の印象は?
佐々木「普通に高校生らしくて、みんなとワイワイ騒ぐ時もありました。でも、サッカーになるとピシッとやるタイプでした」

―ここが『ハンパない』というところはあった?
吉田「身体能力が凄かったです。とにかく、速いです。そして倒れなかったですね」
佐々木「自分で持ってシュートまで行くところ。ドリブルとか、とても上手かったです」

―それは、今まで見た中で一番?
佐々木「はい、一番上手かったです」

―チームではどんなリーダーだった?
佐々木「キャプテン(MF浅野嵩人、現桐蔭横浜大)がリーダーシップを発揮していて、それに加わって『こうしたら良いよ』とアドバイスすることが多かったです」

―自分に厳しいタイプの印象だが?
佐々木「練習終わったらすぐにDFの人を捕まえてずっと1対1とか、シュート練習とか毎日やっていて凄いなと思っていました」

―自分が見習っている部分はある?
佐々木「安部くんはトラップを前のスペースに運ぶところが上手いので、それを意識して、周りを見ながらスペースにトラップできるように取り組んでいます」

―今年、瀬戸内に“安部2世”と言えるような選手はいる?
佐々木「自分たちの代にはいないですね。(可能性のある選手は現2年生の)田辺利樹はできると思っています」

―自分自身もプロになることが目標だと思うが、それに対する意気込みは?
吉田「僕もプロを目指しているんで、自分も良いプレーを出して、チームが勝てば注目もされると思うし、自分の良いところを出せばチームも勝てると思うので、今のサッカースタイルの中でしっかりと出していきたい」
佐々木「技術とか球際とかまだまだダメだと思うので、これから良くして必ず行けるようになりたい」

―先輩へのエールをお願いします。
佐々木「まだ2年目ですけれども、活躍を期待しているので頑張って欲しいです」

―自分たちも活躍して、伝えなければならない。
佐々木「新人戦(中国大会初戦)は負けてしまったんですけれども、これからまだプリンスリーグや総体、選手権があるので、みんなで絶対に一丸になって頑張っていきます」

(取材・文 吉田太郎)

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