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早くも独走態勢!! 首位広島が今季5回目の完封勝利…2位との勝ち点差は7

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サンフレッチェ広島が開幕からの無敗を8試合に広げ、独走態勢に入った

[4.15 J1第8節 湘南0-2広島 BMWス]

 J1リーグは15日、第8節2日目を各地で行い、ここまで6勝1分で首位のサンフレッチェ広島は敵地で湘南ベルマーレと対戦した。FWパトリックのヘディングシュート2発が決まり、2-0で勝利。2位仙台との勝ち点差を7に広げ、早くも独走態勢に入った。

 ホームの湘南は4日前に行われた前節の札幌戦(●0-1)から先発4人を変更。ここまで全7試合に出場していたDFアンドレ・バイア、DF大野和成らに代わって、J1デビュー戦のDF坂圭祐、MF齊藤未月、MF松田天馬、FWアレン・ステバノヴィッチが名を連ねた。

 広島は前節の横浜FM戦(○3-1)からスタメン6人を変更。DF水本裕貴、MF稲垣祥、MF青山敏弘、MF柴崎晃誠、FWパトリック、FW工藤壮人が並んだ。ここまで全試合出場のMF川辺駿はベンチスタートとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤はホームの湘南が今季ここまで7試合で2失点の広島を圧倒した。前半10分、アレン・ステバノヴィッチのシュートは惜しくも枠を外れたが、同11分、MF高橋諒のFKにMF石川俊輝が頭で反応。同16分には、高橋のクロスにFWイ・ジョンヒョプが右足アウトサイドで合わせ、ゴールポストをかすめた。

 さらに前半19分、湘南はワンツーで抜け出したDF山根視来のクロスに対し、イ・ジョンヒョプが空振りしたが、足元に落ちたボールを再びシュート。DF野上結貴にブロックされたが、決定的なシーンをつくった。同20分にも、高橋のCKがファーに流れ、頭で合わせようとした坂がPA内で倒される。しかし、ファウルを告げる笛は鳴らなかった。

 広島も徐々にエンジンがかかる。前半21分、右サイドに大きく展開されたボールをDF和田拓也が中央に折り返し、工藤が頭で合わせるも枠外。同28分とアディショナルタイムにも、工藤がヘディングシュートを放ったが、1本は枠外、1本はクロスバーに阻まれ、スコアレスのまま前半が終わった。

 後半は広島ペースで始まった。5分、右サイドにポジションを変えたMF柏好文がクロスを送ると、中央でパトリックが胸で落としてシュート。こぼれ球を拾った工藤も狙ったが、相手DFに当たって枠を外れた。しかし6分、直前のプレーで得た左CKを柴崎が蹴り込むと、パトリックがハイジャンプヘッド。力強い軌道でゴール右にねじ込み、先制点を奪った。

 1点ビハインドを負った湘南もサイドを幅広く使って攻め込むが、ゴール前を固めて守る広島守備陣を崩せない。広島は後半13分、工藤に代えてFWティーラシンを投入。だが、湘南の優勢が続く。同17分、右サイドからのクロスをファーのイ・ジョンヒョプが落とし、ゴール前約5メートルの位置でアレン・ステバノヴィッチがボレー。絶好のチャンスだったが、ボールは大きく枠を外れた。

 広島は後半18分、柴崎に代えて川辺を投入し、右サイドハーフに配置。一方の湘南も同24分、岡本を下げて38歳のMFミキッチを入れる。ミキッチはこれが2009~17年の9年間にわたって所属していた古巣との初めての対戦となり、おなじみの右ウイングバックの位置に入った。さらに同27分、松田に代わってMF梅崎司が起用された。

 後半33分、互いに最後の交代カードを使う。広島はDF吉野恭平をボランチに入れ、湘南はMF高山薫の投入で攻勢に出た。すると同35分、広島に追加点が入る。PA内で坂のパスミスを奪った青山がクロスを送ると、ファーで合わせたのは再びパトリック。高い打点で叩き込み、リードを2点に広げた。そのまま試合を締め切り、今季5回目の完封勝利で開幕から8戦無敗。8試合終了時点での失点はわずか2で、年間10失点を下回るペースとなっている。

(取材・文 竹内達也)

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