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DFリーダー出停&指揮官欠席でも…“東京クラシック”を制した町田が3連敗脱出

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東京クラシックを戦った東京ヴェルディFC町田ゼルビア

[5.3 J2第12節 東京V 1-4 町田 味スタ]

 J2リーグは3日、第12節を各地で行い、5位東京ヴェルディはホームで8位FC町田ゼルビアとの“東京クラシック”を行った。相馬直樹監督の体調不良により、村主博正ヘッドコーチが指揮を執った町田が4-1で勝利。3連敗を脱出し、5試合ぶりの白星を飾った。

 ホームの東京Vは今季初黒星を喫した前節大宮戦(●0-2)からスタメン1人を変更。ここまで全試合でフル出場を続けてきたDF田村直也に代わって、MF梶川諒太が第4節の大分戦(△0-0)以来、8試合ぶりの先発復帰を果たした。

 アウェーの町田は前節大分戦(●3-4)から先発3人を変えた。GK高原寿康に代わって出場した大卒ルーキーGK福井光輝はJリーグデビュー戦。出場停止のDF深津康太、前節で負傷したMFロメロ・フランクに代わり、DF藤井航大とMF森村昂太が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 メインスタンドからピッチを向いて、左から右へと強風が吹き付けるコンディション。コイントスで勝った町田はあえて風下のエンドを選択し、風上に立った東京Vが主導権を握った。早い段階から敵陣にロングフィードを送ると、町田守備陣は不規則な変化をするボールへの対応に追われた。

 すると前半15分、スコアが動いた。自陣からDF畠中槙之輔の縦パスが中盤に入り、MF渡辺皓太が鋭い斜めのパスを配給。右ウイングに入ったFW林陵平がトラップでおさめ、振り向きざまの左足シュートでゴール右隅に突き刺した。9年ぶりに東京Vに帰ってきた林はこれが今季初ゴール。片手で顔面を覆い隠すゴールパフォーマンスで祝った。

 ところが前半17分、町田が同点に追いつく。左サイドに開いたFW中島裕希が中央に切れ込むと、インターセプトに入ったMF井上潮音がコントロールできず。中島の足に当たったボールをMF吉濱遼平がワンタッチで持ち出し、PA内から左足で流し込んだ。その後は徐々に落ち着きを取り戻した町田がチャンスをつくり、不利なコンディションの前半を1-1で終えた。

 後半は風上の町田が猛攻をしかけ、東京V守備陣を押し込む。すると後半3分、自陣でビルドアップしようとした畠中のパスミスを中村が拾い、横を走る森村に預けると、寄せてきた相手を外して左足シュート。これがゴール右隅に吸い込まれ、ハーフタイム明け早々に1点のリードを奪った。

 さらに町田は後半13分、左サイドのインサイドレーンを駆け上がったDF奥山政幸が斜めのパスを送り、左足インサイドでピタリと止めた吉濱が東京Vの最終ラインを突破。PA内まで抜けて左足で流し込み、貴重な追加点を奪った。

 1点リードされた時点で積極的な交代を始めた東京Vは、MF澤井直人、MF高井和馬、MF佐藤優平を立て続けに投入し、後半19分までの全ての交代カードを使用。3-1-4-2のフォーメーションで中盤の枚数を増やし、風の影響を受けない地上戦をしかける場面が続いた。

 攻め込まれる場面が続きながらも持ちこたえる町田は後半28分、中村に代えてMF平戸太貴、同34分には吉濱に代えて前節復帰したFW鈴木孝司を投入する。すると同43分、カウンターから鈴木が右サイドを持ち出し、相手を引きつけて中央に折り返すと、中島が流し込んでダメ押し。今季初の4ゴール勝利で、3連敗から脱出した。

(取材・文 竹内達也)

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