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「そこがおろそかになっていた」 鳥栖19歳田川がF・トーレスから学んだもの

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途中出場を果たしたサガン鳥栖FW田川亨介

[7.18 J1第16節 湘南1-1鳥栖 BMWス]

 サガン鳥栖FW田川亨介はJ1リーグ戦の中断期間中、ロシアW杯を戦う日本代表にU-19代表メンバーとして帯同していた。現地では日本のエースFW大迫勇也に刺激を受けながら、自らが持っている強みも再認識。再開初戦のJ1第16節では、そんな“らしい”プレーを見せていた。

 湘南ベルマーレ戦の後半19分、1点ビハインドの状況でベンチスタートの田川に出番が訪れた。すると同21分、スピードを生かした突破でチャンスをつくる。場面は3対3でのカウンター、右には味方も走っていたが、迷わず縦へのドリブル突破を選択。だが、そこで決定機は広がったものの、クロスは味方に通らなかった。

「大迫選手のようなポストプレーは自分の課題としてやっている。でも、まずは自分の特長からプレーを広げ、精度を高めていきたい。もしそれが通用しなくなったときにポストもできれば、世界で生き残れると思う」。この日はまさに、自身の個性を放つ姿が目立っていた。

 日本のトップ選手から刺激を受けた19歳だが、今後は世界のスタープレイヤーが間近にいることになる。元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが16日、チームに合流。「素直にいいヤツで、めっちゃ真面目で、ずっと見てしまってました」と憧れは隠さない。

 だが、その憧れは学ぶ意欲にもつながっている。見習うべきは「何でも真面目に取り組んでいるところ」。自身は「そこがおろそかになっていたし、彼の真面目さを見てそういう気持ちにさせられた」とスターの日常を垣間見ることで、当たり前のことの大切さを実感したようだ。

 F・トーレスは次節から出場可能となるため、「自分も期待されているのは感じている」という田川にとってはライバルにもなる。「まずはグループで戦っていくことが大切。何年か後に超えられるような存在になれれば良い」。2年後の東京五輪、そして4年後のカタールW杯に向けて、まずは身近な“世界“を吸収していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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