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15位の長崎が下剋上。好調FC東京を完封で下す

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貴重な決勝ゴールをあげたファンマ

[7.27 J1第18節 FC東京0-1長崎 味スタ]

 首位・広島を勝ち点差7で追う2位のFC東京は15位のV・ファーレン長崎に0-1で屈し、勝ち点を伸ばせなかった。

 最近9試合負けなしと勢いに乗るFC東京は負傷の影響により先発を外れていたFW永井謙佑がW杯の中断期間明けのリーグ戦再開後、初先発。一方、現在リーグ戦3連敗中と元気がない長崎を相手に猛攻が予想されたが、試合前の予想とは違う展開となった。

 前回対戦でFC東京のFWディエゴ・オリヴェイラにハットトリックを許した長崎は、7月に豪州・シドニーFCから加入したDFヨルディ・バイスの加入で、守備ラインが引き締まる。昨季までFC東京に在籍した徳永悠平と2人でオリヴェイラにパスが渡った時点での寄せを早くし、スペースを与えず、シュートを打たせない。

 攻め手が見つからないFC東京とは対照的に、長崎は前半36分、左サイドの攻撃から中央で2度シュートを試みるが、いずれもFC東京の守備陣に跳ね返される。しかし3度目のこぼれ球に対し、自陣からあがっていたDF高杉亮太が右足を振りぬき、強烈なシュートがゴールマウスをとらえる。しかし、FC東京のGK大久保択生が左への横っ飛びでファインセーブし、先制を許さなかった。

 我慢を重ねていた長崎の思いが実を結んだのは後半32分。左CKからシュートを2本連発。こぼれ球をMF黒木聖仁がエリアやや外から浮き球を入れると、FW鈴木武蔵がヘディングでつないだボールをゴール前につめていたFWファンマがヘディングシュート。一度はゴールラインぎりぎりでMF東慶悟が左足で阻止し、かろうじてかきだしたが、ファンマが右足で押し込み、待望の1点をもぎとった。

 FC東京も反撃したが、前節から中4日と短い休養期間で体力が回復しきらなかったのか、決定的な場面を作れず。勝ち点7差の首位・広島に差をつめられず、4月14日のC大阪戦(0-1)以来となる敗戦。下位相手に痛い「とりこぼし」となった。


(取材・文 林健太郎)
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