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パッと思いついた浦和FW興梠「選択肢としては1個しかなかった」

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[8.1 J1第19節 浦和2-0川崎F 埼玉]

 前日の7月31日に誕生日を迎えたばかり。32歳となって初となる試合で浦和レッズFW興梠慎三は自らを祝う先制ゴールを奪取。今季重ねたゴールは「10」となり、7年連続での二ケタ得点を記録した。

 試合開始早々の前半7分だった。DF岩波拓也のフィードからFW武藤雄樹が右サイドに抜け出すと、興梠はPA内へと走り込んだ。「お互いにフリーだったので、(武藤は)強いパスよりもちょっと弱いパスを出してくれた」ものの、「その分、GKに間合いを詰められた」。GKチョン・ソンリョンが距離を詰めてくると、興梠の頭にパッとひらめいたプレーがあった。

「選択肢としては1個しかなくて、その選択肢がパッと思いついた」

 そのプレーとはGKより先にボールに触れてのチップキック。右足で合わせたボールは緩やかな弧を描いてゴールマウスに吸い込まれ、貴重な先制点が生まれた。「前半開始早々に自分にチャンスが来たので、冷静に浮かせて決められた」と満足気に振り返る。

 前日に一つ年を重ね、「サッカー選手として年を取っていくことは寿命がドンドン短くなっていくとも捉えられる」と苦笑しつつも、「でも年は取っていくので、自分にとって特別な日に点を取れたのはうれしいし、何よりもチームが勝てたので良かった」と白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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