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“東京世代”が先制アシスト!! 若手躍動の東京V、プレーオフ争う大宮破って3連勝

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先制アシストを記録した東京ヴェルディMF渡辺皓太

[8.4 J2第27節 東京V 2-1 大宮 味スタ]

 J2リーグ戦は4日、第27節1日目を各地で行い、プレーオフ圏内の5位につける東京ヴェルディが7位の大宮アルディージャと対戦した。アジア大会に臨むU-21日本代表に選出された19歳MF渡辺皓太の活躍も光って2-1で勝利。5試合負けなしの3連勝でプレーオフ圏内をしっかり守った。

 東京Vは前節の京都戦(○1-0)から先発1人を変更。MF井上潮音に代わってMF梶川諒太が入った。対する大宮は前節熊本戦(○2-1)から2人を代え、MFマテウスとFWロビン・シモヴィッチをベンチに下げてMF嶋田慎太郎とFW富山貴光が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤にペースをつかんだのは大宮。前半7分、MF三門雄大のミドルで相手を押し下げると、富山のクロスにFW大前元紀がダイレクトで狙ったが大きく枠を外れた。同9分、東京Vは右ウイングのユース出身ルーキーFW藤本寛也のシュートがGK笠原昂史にキャッチされるも、ここからは東京Vが一方的に試合を支配する。

 すると前半12分、さっそくスコアが動いた。大宮の4-4-2ブロックのギャップを突いて前を向いた渡辺が藤本とのワンツーで右サイドをえぐり、マイナス方向へのクロスを配給。これに逆サイドから走り込んだFWアラン・ピニェイロがダイレクトで合わせてファーサイドに流し込み、ホームの東京Vが先制に成功した。

 さらに東京Vは前半22分、左サイドに開いたFWドウグラス・ヴィエイラが中央に落とし、A・ピニェイロのパスを受けた藤本が縦に入れてPA内に勢い良くフリーラン。渡辺の浮き球スルーパスに飛び込むと、大宮守備陣はまったく反応できず、素晴らしい崩しからの追加点かと思われたが、逆足でのシュートは惜しくも空振りに終わった。

 東京Vは前半35分、接触プレーで負傷したA・ピニェイロに代わって古巣対戦のFW泉澤仁がピッチへ。するとアディショナルタイム3分、自陣で藤本と渡辺のコンビがプレスを回避し、DF畠中槙之輔の縦パスを受けた泉澤が左に展開。DF奈良輪雄太のクロスに合わせた泉澤のシュートはミートしなかったが、大きく跳ねたボールにD・ヴィエイラが頭で合わせ、ふんわりとしたボールでネットを揺らした。

 2点ビハインドで後半を迎えた大宮は立ち上がりから勢い良く敵陣へと攻め込むが、なかなか東京V守備陣を崩せない形が続く。すると7分、東京Vは右サイドからカットインした藤本が強烈な左足シュートで笠原を強襲。ここで得たCKから渡辺がミドルシュートを狙い、混戦から畠中が押し込もうと試みたが、惜しくも相手守備陣に阻まれた。

 大宮は後半9分、右サイドで孤立する時間帯が長かった嶋田に代わってMFマテウスを投入。立て続けに右サイドを突破し、中央から強烈な左足ミドルシュートを放つが、ゴールを割ることはできない。同23分には大山に代わって右サイドにFWマルセロ・トスカーノを投入し、MF茨田陽生が中盤中央の位置に入った。

 大宮は後半26分、相手CKを起点としたカウンターからようやく1点を返す。自陣でボールを持ったM・トスカーノが縦に送り、茨田が相手最終ライン裏にスルーパスを配給すると、抜け出したのはマテウス。ゴール前まで走り込んで三門に流すと、今季ここまでノーゴールだったゲームキャプテンがGK上福元直人をかわして冷静に流し込んだ。

 後半36分、東京Vは渡辺に代わってMF李栄直を入れ、大宮は茨田に代わってMF横谷繁を投入。すると同38分、大宮は両サイドを使って崩し、最後は横谷が強烈なミドルシュートを放ったが大きく外れる。東京Vは同38分、D・ヴィエイラを下げてFW林陵平を起用した。大宮は最後まで相手ゴールに攻め込んだが、最後まで固い守備を崩すことはできず、プレーオフ争いに向けて痛い黒星となった。

(取材・文 竹内達也)
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