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「ここから涼しくなるし…」 “本職”起用のFC東京MF東慶悟、5戦未勝利もポジティブな見解

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ポジティブな見解を述べたFC東京MF東慶悟

[8.26 J1第24節 湘南0-0FC東京 BMWス]

 今シーズン初めてのトップ下起用は“ぶっつけ本番”――。それでもFC東京MF東慶悟は前半から多くのチャンスに絡み、決定機を何度もつくり出していた。

 ここまでリーグ戦全24試合でピッチに立ち、そのうち22試合はスタメン出場。上位につけるFC東京を牽引する28歳はこの日、普段の持ち場である4-4-2のサイドハーフではなく、4-2-3-1のトップ下にあたるポジションで起用された。

「練習でもやっていないし、(試合で)10分ほどやったくらい」。そう明かした東だが、「もともと僕はトップ下なので」と述べたように、プロ生活をスタートさせた大分トリニータをはじめ、2012年のロンドン五輪でも担ったポジション。“本職”に帰ってきたという形となった。

 対峙した湘南ベルマーレも普段とは異なる4-1-4-1のフォーメーション。東は立ち上がりから相手のアンカー脇スペースへ次々に顔を出し、FWディエゴ・オリヴェイラとの連携でゴール前へ。前半32分には右のハーフスペースから最終ライン裏にスルーパスを出し、D・オリヴェイラのビッグチャンスを導いた。

 また、この日が移籍後初先発となったFWリンスとのコンビネーションも上々。「いっぱい攻撃で起点になってくれるので、うまく僕がバランスを取ってやろうと思っていた。何回か良いシーンがあった」(東)。サイドハーフに攻撃を任せた場面ではストライカー役もこなし、前半43分には決定的なシュートも放った。

 だが、この日は古巣対戦となったGK秋元陽太が大当たり。東は後半からサイドハーフにポジションを移したが、最後まで相手ゴールを割ることはできず。「チャンスがいっぱいある中で決め切る力を個人でもつけたいし、難しいゲームで1本取れたら試合を動かせるし、まだまだ下手だし練習していきたい」と振り返った。

 この引き分けにより、ミッドウィークの試合が続いた公式戦“5連戦”で1分4敗。相手の湘南も連敗が続いていたこともあり、「お互いに連敗中で勝っていなくて、どうしても勝ちたい気持ちと負けたくない気持ちが出てしまう」とメンタリティーへの影響は否定できない。

 もっとも、10試合を残して3位は悪くない成績。「上は強いなという印象だし、僕たちはまだまだ未熟だとあらためて思う。ここからは涼しくなってくるし、連戦もなくなってくるので、身体が動いて“東京の良さ”が出てくるはず」。9月2日の次節が終われば、2週間の中断期間を経て、秋口の戦いとなる。反撃の季節は、もうすぐだ。

(取材・文 竹内達也)
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