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古巣相手にビッグセーブ連発!! 湘南GK秋元陽太「自業自得だった」

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無失点に抑えた湘南ベルマーレGK秋元陽太

[8.26 J1第24節 湘南0-0FC東京 BMWス]

 4試合ぶりの勝ち点を獲得した湘南ベルマーレ。立役者となったのは古巣との対戦に臨んだGK秋元陽太だった。次々と訪れた決定的なピンチに対し、冷静に対処してビッグセーブを連発。「自業自得だった」と苦笑いを浮かべたが、試合の流れを決めたのは明らかだった。

 3位のFC東京をホームに迎えた一戦。ともに3連敗中で調子が上がらない中、地力の差がそのままピッチ上にも表れた。前半32分、FWディエゴ・オリヴェイラとの1対1は秋元が飛び出して防いだが、同34分にもDF森重真人のシュートが強襲。先制されるのは時間の問題かと思われた。

 そんな前半41分、最大のピンチが訪れる。MF高萩洋次郎のパスからFWリンスが抜け出し、コントロールショットがゴール右隅へ。だが、秋元が見事な横っ飛びで阻むと、こぼれ球に詰めた相手選手よりも先にボールへアプローチ。「自分のキックミスからなので自業自得だった」と述べたが、それを補って余りあるビッグプレーだった。

 後半はお互いが惜しいチャンスをつくったが、スコアレスドローで終了。久しぶりに勝ち点1を獲得した。ところが、ゴールを守り抜いた守護神は「ディフェンスラインが最後まで身体を張ってくれた。失点を止めることができたのは良かったけど、勝ち点3を取りたかった」と悔しさを強調した。

 この日は今季初めて4-1-4-1をスタートポジションとするフォーメーションで臨み、普段とは景色が異なる部分もあったはず。だが、「あれは4バックに見えて4バックじゃない」と普段のシステムと地続きなものとして捉え、「状況によっては3バックになるし、練習でやっていたので落ち着いてやれた」と手応えを残したようだ。

 直近3試合は複数失点が続いていたため、「ディフェンスラインが神経質になっていたので、ゼロで終われて良かった」というのは紛れもない本音だろう。その一方で「結果が欲しい時期。選手一人一人は勝ち点1では満足していない」というのも事実。ここでの勝ち点1を価値あるものにしていくため、ここからの浮上につなげていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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