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川崎Fが“風間ダービー”快勝で首位・広島と勝ち点4差!!名古屋は連敗で降格圏と1差に

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川崎Fが“風間ダービー”に快勝した

[9.22 J1第27節 川崎F3-1名古屋 等々力]

 川崎フロンターレがホームで名古屋グランパスに3-1で快勝した。2連勝で勝ち点を52に伸ばした川崎Fは、1試合少ない状態で首位・広島との勝ち点差を4に縮めた。名古屋は連敗で勝ち点31のまま。降格圏と1差になった。
 
 勝ち点6差で首位・広島を追う2位の川崎F。相手は夏場以降調子を上げる名古屋と言えど、勝ち点3が欲しい一戦だ。スタメンは大勝した前節の札幌戦と同じ。負傷離脱したルーキーMF守田英正の代役はMF下田北斗が務める。

 対する名古屋は前節の長崎戦で苦杯をなめ、快進撃がストップ。連敗するようなことがあれば、再び本格的な残留争いに巻き込まれるだけに、絶対に避けたいところだ。前節より負傷欠場中のFWガブリエル・シャビエルはこの日もベンチ外。特別指定選手の大学生たちがベンチ入りしていないため、MF和泉竜司が8月1日の仙台戦以来、8試合ぶりの先発出場となった。
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 立ち上がりは互角の展開を見せていた両軍だが、徐々に川崎Fが押し込み始める。前半17分のCKのこぼれ球から放たれたMF阿部浩之の左足強烈ミドルはGKランゲラックのビッグセーブに防がれたが、同20分、MF大島僚太が左サイドから上げたクロスに対する和泉のヘディングクリアがオウンゴールとなり、川崎Fに先取点が入った。

 川崎Fの追加点は前半のうちに決まる。前半34分、名古屋陣内でボールを回すと、横パスを受けた阿部がエリア手前左から左足を一閃。同17分のミドルとは逆の左サイドに突き刺す“ゴラッソ”を蹴り込む。これにはさすがのラゲラックも触れることが出来なかった。

 名古屋も反撃を試みるが、ポイントゲッターのFWジョーにボールがなかなか当たらない。前半38分には和泉、同41分には古巣戦のMFエドゥアルド・ネットがイエローカードを貰ってしまうなど、歯車がかみ合わない。同39分にはFW小林悠が決定機を外すミスに助けられたことを考えれば、何とか2点ビハインドで前半を折り返した。

 名古屋は後半開始と同時に、前半ミスが目立った和泉に代えて、故障明けで今節よりベンチメンバーに復帰したMF青木亮太を投入。だが5月12日の長崎戦以来、4か月超ぶりの出場となった青木もリズムを生み出すことが出来ない。ただし後半7分の家長のクロスから小林が合わせたシュートはクロスバーに救われた。

 しかしそんな名古屋が後半14分、一瞬の隙を突いて1点を返す。中盤でジョーからDF金井貢史にパスが通ると、素早くスルーパス。これを反転で上手く受けたMF前田直輝が左足で右隅に流し込む。だが同18分、川崎FはCKの流れからMF中村憲剛が左クロス。DF谷口彰悟が落としてDF車屋紳太郎が混戦に放り込むと、小林が3度目の正直とばかりに押し込み、名古屋の反撃ムードを絶った。

 川崎Fはその後も落ち着いたボール回しで名古屋に反撃を許さず、3-1で逃げ切った。川崎Fの対名古屋は15年からこれで6連勝。負けなしは10戦に伸びた。現名古屋、元川崎F指揮官の風間八宏監督のイズムを組む継承するチーム同士の対戦、“風間ダービー”は一日の長がある古巣の快勝に終わった。

(取材・文 児玉幸洋)
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