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カズ途中出場の横浜FC、上位対決で3発快勝!! 敗れた大分は首位陥落

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3点目が決まって喜ぶ横浜FCのDF田代真一

[11.4 J2第40節 横浜FC3-1大分 ニッパツ]

 J2リーグは4日、第40節を各地で行い、首位の大分トリニータは敵地で横浜FCと対戦した。シーズン途中から主将を務めるFW馬場賢治のゴールで先制したが、そこから3失点を喫して1-3で敗戦。他会場で2位の松本山雅FCが勝利したため、首位の座から陥落した。

 J1昇格プレーオフ圏内の4位につける横浜FCはMF野村直輝が累積警告による出場停止で、前節徳島戦(○1-0)から先発2人を変更。MFブルーノ・メネゲウとMF瀬沼優司が入った。対する大分は前節松本戦(○1-0)から1人を入れ替え、FW藤本憲明に代わってFW小手川宏基がスタメンに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは横浜FCがセットプレーで攻勢をしかけたが、次第に大分も中盤でボールが奪えるようになり、拮抗した展開に。前半20分、大分はMF丸谷拓也のミドルシュートがFW馬場賢治に当たって外れると、同24分には横浜FCがFW戸島章のポストプレーからチャンス。MF永田拓也のクロスに瀬沼が飛び込むも、DF福森直也がクリアした。

 前半26分には大分のミスから横浜FCに決定機。DF鈴木義宜がバックパスの処理を誤り、詰めた戸島が飛び出したGK高木駿の股を抜くシュート。無人のゴールへ転がったが、わずかに枠を外れた。大分は同34分、小手川のトリックFKを馬場が折り返し、丸谷がミドルレンジから狙ったが枠外。アディショナルタイムの馬場のシュートもGK南雄太がキャッチし、前半はスコアレスで終えた。

 大分の片野坂知宏監督はハーフタイム明けに早くも動き、FW三平和司に代わってFW伊佐耕平を投入。すると後半2分、バイタルエリアで前を向いた馬場が伊佐とのパス交換でグラウンダーのシュート。これは南に横っ飛びで阻まれたが、同3分には伊佐のアーリークロスにDF星雄次がハーフボレーで合わせるなど、惜しい場面を立て続けにつくった。

 勢いが出てきた大分だったが、攻め上がったところからカウンターを受ける場面も。一気に陣形を押し込まれた後半11分、こぼれ球に反応したMF佐藤謙介が鋭いミドルシュートを狙い、クロスバーに直撃した。さらに同13分、飛び出してボールを扱っていた高木のパスが佐藤に渡ると、無人のゴールへロングシュート。だが、精度を欠いたボールは大きく枠を外れた。

 後半14分、大分がついにスコアを動かす。右サイドに開いて小手川の浮き球パスを受けた伊佐が対面のDF田代真一を抜いて突破すると、PA右まで深くえぐってクロスを配給。これにファーサイドから飛び込んできた馬場がスライディングで合わせ、見事にゴールネットを揺らした。横浜FCは同15分、ブルーノに代わってFW齋藤功佑を入れた。

 最前線の伊佐が攻撃を牽引する大分はその後も決定機をつくったが、シュートの精度を欠いて決められず。すると横浜FCが後半22分、同点に追いつく。中盤で浮き球を落ち着かせたレアンドロ・ドミンゲスのミドルシュートはクロスバーを叩いたが、こぼれ球に詰めた永田がダイビングヘッドでプッシュ。試合は振り出しに戻った。

 大分は後半24分、小手川に代わってMF國分伸太郎を投入。それでも横浜FCのペースは止まらず、同28分に勢いのある突破から敵陣左サイドでFKを獲得。キッカーのレアンドロ・ドミンゲスが鋭いボールを蹴り込むと、鈴木に競り勝ったDFカルフィン・ヨン・アピンがゴールに流し込み、わずか5分間余りで逆転に成功した。

 横浜FCは後半34分、再び敵陣左サイドでFKを獲得すると、レアンドロ・ドミンゲスのキックに田代がヘッド。先制点につながるミスをおかしたDFが名誉挽回のゴールを決めた。後半45分には51歳8カ月9日のFW三浦知良を投入し、そのままタイムアップ。勝ち点3を奪った横浜FCが自動昇格の可能性を死守。連勝が2でストップした大分は2位に陥落し、3位のFC町田ゼルビアに勝ち点72で並ばれた。

(取材・文 竹内達也)
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