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田中隼磨の劇的決勝ゴールで昇格王手!!松本が首位キープで最終節へ

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劇的な決勝ゴールを挙げたMF田中隼磨は歓喜を爆発させた

[11.11 J2第41節 栃木0-1松本 栃木グ]

 J2リーグは11日、第41節2日目を行い、松本山雅FCは敵地で栃木SCと対戦し、1-0で競り勝った。松本は勝ち点を76に伸ばし、首位で最終節へ。大分、横浜FCが勝利しているため、松本の結果に関わらず今節での昇格決定はなく、熾烈な昇格争いは最終戦にもつれこむ。

 ホーム最終節の栃木は第40節讃岐戦(○2-1)からメンバーの変更はなく、同じ11人が先発。松本は前節東京V戦(○1-0)から先発1人を変更し、DF飯田真輝がスタメンに復帰した。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤は栃木のペースで球際激しいバトルが展開され、松本は栃木の激しいプレスに阻まれた。MFセルジーニョが突破口を開き、19分には左サイドをドリブルで仕掛けてMF石原崇兆にパスを出し、石原が左クロスを入れたが、FW前田大然にはつながらず。前半20分にはこぼれ球に反応した石原が右足でミドルシュートを放ち、徐々に流れを引き寄せた。

 栃木は前半34分、PA内右で相手を背負ったDFパウロンが右足シュートを放ったが、GK村山智彦がセーブ。すると、松本はそのカウンターで中央を駆け上がったFW高崎寛之が倒され、FKを獲得。キッカーのMF岩上祐三が右足で蹴り出したボールを高崎がヘディングシュート。前半37分には左サイドのスローインを受けた岩上が相手のマークを外し、鋭い右足ミドルを狙ったが、いずれもGK竹重安希彦が阻んだ。

 互いに得意とするセットプレーの好機は生かせず、スコアレスで前半を折り返した。後半立ち上がりも栃木が攻め込み、MF川田拳登やFW浜下瑛がゴール前に鋭いクロスを供給。同9分には高い位置でFW大黒将志にボールが渡ったが、松本が集中した堅守で跳ね返した。後半12分にはエリア内を仕掛けた高崎が倒されたかに見えたが、笛は鳴らなかった。

 拮抗した展開が続いたが、均衡を破ったのは松本のレジェンドだった。後半27分、MF藤田息吹の鋭いパスを受けてPA内左を縦に仕掛けた石原がゴールライン際から折り返すと、MF田中隼磨が左足ダイレクトで押し込み、先制に成功。ピッチにしゃがみこんで吠える田中を囲み、歓喜の輪が広がった。

 栃木も決定機をつくり、後半33分、左サイドのスローインを受けたDF服部康平がPA内左ゴールライン際から折り返し、ニアサイドに走り込んだ大黒がダイレクトで合わせたが、GK村山が好セーブ。全員が体を張り、栃木の攻撃を粘り強く跳ね返した松本は1-0で逃げ切り、首位を守って最終節に臨む。

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