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最終節でゴール誓う前田大然「あそこで決めるのは僕が良かった」

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歓喜の輪に加わったFW前田大然

[11.11 J2第41節 栃木0-1松本 栃木グ]

 J2第41節は昇格の可能性を残す上位7チームがすべて勝利し、勝ち点3を上積みした。昇格争いが熾烈を極める中、松本山雅FCが首位を守って最終節に臨む。

 前日に大分、横浜FCが勝利し、試合前に今節での昇格決定は消滅した。松本は“2勝”すれば自力で昇格が決まる状況。追われる立場の難しさもあったが、そのプレッシャーをはねのけた。FW前田大然は「苦しい試合をものにしてきているので、間違いなく勢いに乗っているのは僕たち。次に勝つだけ」と語気を強めた。

 拮抗した展開でゴールをこじ開けたのはチームの象徴であり、最年長の36歳MF田中隼磨だった。昇格を手繰り寄せる価値ある1点。「あそこで決めるのは隼さんじゃなく、僕が良かったなという気持ちも正直ある」という言葉は偽らざる本音だろう。

 先制直後の後半30分には前田にも決定機が訪れたが、スピードを生かした突破から放った左足シュートはGKに阻まれた。レンタル移籍から復帰した今季はここまで7得点を記録。「(田中の)背中を見て、追い越せるようにしたい」と話す21歳の韋駄天は「次は決められるように一週間頑張りたい」と徳島戦のゴールを渇望。一方で田中も「前田とか若い選手には、刺激を受けて次の試合で点を決めて欲しい」とエールを送った。

 佳境で首位を守り、昇格に王手をかけた松本には“追い風”もある。3位町田は来季のJ1ライセンスを持たないため、自動昇格の2枠を争うライバルは2位大分と4位横浜FC。この2チームは最終節がアウェーだが、松本は本拠地サンプロアルウィンで戦うことができる。前田は「たくさんの応援の中でサッカーができるし、勝てば優勝も決まる。声援は後押しになっているのでサポーターのためにも優勝したい」と決意を口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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