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最終節も“山雅らしく”…2試合連続完封のGK村山智彦「ジャンボの想いを継承して」

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2試合連続で無失点に抑えたGK村山智彦

[11.11 J2第41節 栃木0-1松本 栃木グ]

 松本山雅FCは“らしく”1-0で勝利し、首位を守って最終節に臨む。前節が今季初出場となったGK村山智彦はこの日もチームを救うビッグセーブを連発した。今季は新潟から加入したGK守田達弥が第39節まで全試合でゴールを守ってきたが、その第39節大分戦で負傷。昇格争い佳境の大事な時期に出番が訪れ、2試合連続で無失点に抑えた。

「今まで出てくれたジャンボ(守田)の想いを汲み取ってやらなきゃいけないと思っている。彼が今まで作り上げてきたものは素晴らしい。それを継承してプレーできたらいいなと思っていた。無失点が続いているのはチームとしても個人としても良かった」

 序盤からロングスロー、CK、FKと栃木得意のセットプレーが炸裂したが、「山雅らしく」守備陣が体を張って跳ね返した。特に終盤は攻め込まれ、FW大黒将志に連続して決定的なシュートを打たれたが、村山は集中力を切らさずに落ち着いたセービングを続け、ゴールを守り抜いた。

「最後まで気を張っていないといけない状況。気を緩めたチームは上に上がれない」。J1昇格争いは熾烈を極め、昇格決定は最終節にもつれ込んだ。町田は来季のJ1ライセンスを持たないため、松本、大分、横浜FCが自動昇格の2枠を争う。

 4年ぶりのJ1昇格、J2初優勝まであと1勝だ。「この緊張感を楽しんだ者勝ち」。2014年には41試合に出場してチームのJ1初昇格に貢献した村山は、プレッシャーがかかるこの状況でもメンタルの強さを示している。「松本山雅らしく、泥臭く球際で戦う基本的なサッカーを見直して、1週間いい準備をしたい」。チームが“らしく”J1に返り咲くために、最終節もゴールを死守する。

(取材・文 佐藤亜希子)

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