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J1残留決定の鳥栖、トーレスも残留へ「もう1年プレーしたい」

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残留を明言したサガン鳥栖FWフェルナンド・トーレス

[12.1 J1第34節 鹿島0-0鳥栖 カシマ]

 サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスはJ1リーグ最終節・鹿島アントラーズ戦の試合後、「できればサガン鳥栖でもう1年はプレーしたい」と残留を示唆した。一部報道では移籍話もあったが、本人の口から噂を否定。クラブの竹原稔社長も「他のチームに行くことはないと思う」と述べた。

 元スペイン代表のF・トーレスは今夏、アトレティコ・マドリーから鳥栖に加入。選手登録後は第29節・湘南戦を除く16試合に出場し、シーズン終盤にはキャプテンマーク姿を見せた。通算ゴールは3得点にとどまったが、第33節横浜FM戦では残留を大きく引き寄せる勝ち越しゴールを奪った。

「非常に難しい状況を理解してこのクラブに入った」と振り返ったように、加入した時点ではチームは17位。当初はチームも自身もコンディションが上がらず、なかなか結果が出せない時期が続いた。だが、10月中旬に金明輝監督が就任し、チームはV字回復。ラスト5戦を3勝2分で走り抜けた。

 この日は上位の鹿島相手に敵地でドローに持ち込み、J1残留が確定。F・トーレスは「一生懸命にこれまで戦ってきた。ロッカールームでみんなの顔を見て幸せに感じた」と素直に喜んだ。そして「降格するかもしれないという経験をしたことで、もっといい選手になれると思う」と先を見据えた。

 注目が集まったのは来季の去就。F・トーレスは報道陣の質問に対して残留を明言した。竹原社長は「これからゆっくり話すことになるが、九州という街を好きでいてくれているのは事実」と述べ、「残留という表現がタックス(税務)的に正しいのか分からないが、残ると思っているし、残ってもらいたいと思っている」と前向きに語った。

(取材・文 竹内達也)
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