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町田の新背番号9富樫敬真「もっと試合に出たい」、立ち位置を変えるための覚悟の移籍

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町田に完全移籍したFW富樫敬真

 FC町田ゼルビアの背番号9は今季よりFW富樫敬真(25)が背負うことになった。昨年まで“クラブの顔”だったFW鈴木孝司(→琉球)がつけていた番号。富樫も「その辺は(強化部長の)丸山さんとしっかり話をした。重い番号ではあるけど、新たな歴史を作りたい」と意気込んだ。

 立ち位置が変わることは重々理解している。横浜FMやFC東京でキャリアを重ねてきた富樫だが、これまでは挑戦する意識が強かった。そんなハイレベルな環境でもまれたことはかけがえのない経験だったが、途中出場も多く自身の不甲斐なさも感じていた。そこに舞い込んだ町田からの獲得オファー。自分が中心になってチームを引っ張りたい。強い思いが初のJ2移籍、町田への完全移籍を決意させた。

「選択肢の中でJ2を選んだというのは、J1でコンスタントに試合に出れていない中で、自分の感覚を磨くのが難しいと思ったからです。その中で1年間、もっと試合に出たいという思いが一番大きかった。今はJ2ですけど、町田はJ1に上がれるチャンスがあるクラブだと思っているので」

 今季にかける思いは目標設定にも表れている。これまでのサッカー人生で数字の目標を立てることをしてこなかったというが、今季はあえて数字の目標を決めているという。「自分は言わないで毎日コツコツやる方」と具体的な数字を明かすことはなかったが、「どうしたらJ1に昇格できるかと想像していただけたら」と鼻息荒く話す。

 ハード面の規定不足のためにJ1ライセンスを取得できていない町田だが、昨年10月にサイバーエージェントの傘下に入ったことで、改革が進む見込み。新体制発表会で唐井直ゼネラルマネージャー(GM)は事業規模20億円のクラブを目指すとし、天然芝の練習場も3月中には完成すると明かした。富樫も「J1に上がれるチャンスがあるクラブ」と認識した上での覚悟の移籍。一番の特長だと話すハードワークを武器に、目指すは町田の象徴だ。 

(取材・文 児玉幸洋)※名鑑データは2018シーズンのものです。

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